直線
愚直な私を捩じ切らないで
繊維はとうに切れてしまった
折り曲げるくらいで丁度いいの
いくらでも骨を折るわ
信念を曲げてばっかで
つまんない世界
広がんない視界
脳みそを溢して馬鹿で
何回も同じこと繰り返している
曲がって誰かとぶつかって
また折れ曲がって
憧れを抱いたまま沈む
吐き出す空気と体温と命が眩しくて
手放さざるを得ずに
抱いたまま死んだ奴らを羨んだ
愚直なままじゃいられない
折り曲げないと生きれない
ただ千切るのはやめてくれ
私はまだ諦めていない
曲がりながら回りながら
それでも前に伸びていく影
誰にも止められない
迂回してでも進むんだ
遠回りでもいいさ届くなら
どんだけかかったっていい
何度何回折り曲がっても
途中で止まることはない