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メルヒェン81 死と呪いの宝石

今作終わったらしばらくはピクシブに篭もって二次創作で遊びます

 不安は拭えなかった。

 そして、それは的中した。


「なっ、がっ……」

「邪な者には辛いでしょう。これは」

「なに、を……」


 あの妖幻が、この世界を揺るがして、理想郷を脅かしたあの妖幻が、圧倒されていた。

 花見月ヤグラ、心に巣食う闇と影であるはずの彼らが、地に伏して息を漏らしていた。


「スモーキークオーツ……浄化の力を持つ結晶のひとつ、煙る水晶。それより熟成した宝石魔法ジュエルボックス

「浄化……!」


 スモーキークオーツ。無色透明の水晶が黒ずみを帯びたような、くすんだ色の宝石。

 華美な綺麗さはなくて落ち着いた雰囲気の宝石。だけど、それが火と灰と土の印象を強くして、浄化の力をもたらした。

 それは心の浄化にも役立つ。つまり、心に巣食う妖幻の、数少ない隙の一つを突くのに相応しい代物だ。


「宝石魔法って……」

「言ったな。やはり」


 どうして、とは思わない。

 私が居て、彼女が居て、理想があるなら、そうなることは何も不思議じゃない。


「アヤメ!」

「分かってる」


 アヤメは即座に飛び出して、オニキスのナイフと神無月さんの刀を振るいながら突っ込む。


「スティブナイト」


 あの剣の山のような鉱石が、背丈より高く、全てを飲み込む津波のような怒涛で迫る。

 応じて刀を振るうと、津波は左右に豆腐のように、一刀両断。アヤメはその狭間を潜り抜ける。


「殺戮招導、神刀黒刃」


 翡翠の盾を向けるエリスに対して、アヤメはオニキスのナイフで斬りかかる振りをして、くるりと回って神無月さんの刀で斬りつける。

 でも斬撃は翡翠に傷を付けるだけで終わる。翡翠は硬度はそこそこだけど靭性があって砕けにくい。


「イリスッ!」

「ジュエルボックス、アダマス!」


 宝石魔法ジュエルボックスオニキスからアヤメにアダマスの魔法をかける。

 金剛石の護り、硬度10が翡翠をみるみるうちに削り取っていく。


「っ!」

「白卯、ヤグラをッ!」

「はいはい」


 エリスが飛び退ったのを見計らって、ヤグラさんを救出する。

 追撃はしない。ルナちゃんが回復するまで、他の誰かが来るまでは前に出すぎてはダメだ。


「なるほど、中々……確かに登りつめたのですね。ですが、まだ足りない」


 エリスの言うとおり、足りない。

 ヤグラさんと、神無月さんの刀があって、おそらくこれでやっと五分。

 でもまだ向こうは全力ではないはず。私たちには時間が必要だ。


「ですが、時間稼ぎに付き合うつもりはありません。一気に追い込ませていただきます」


 そう言うと、エリスは跪いて、両手を組む。

 こちらを強く見据える鋭い目は、どこか馴染みがあって、だからこそ怖ろしい。


「私の理想は全ての終わり。終焉の龍をここに……


 それは、紛れも無い殺意だった。





「それにしても便利なものだな魔道具マジックアイテム。ユートピアでいう監視カメラすらファンタジーで代替できるほどとは」


 アルカディアが玉座の間にて、金髪の王・アルカと黒髪の側近、ではなく秘書・椿。

 二人は遠見の指輪でコロシアムの様子を観察していた。


「エリス・バッデッド・エンドロール……つい先月流れ着いたばかりの理想人ですが、まさかここまで……」

「最初から強力な力を持つ理想人は少数とはいえよくあることだ。私やドク、神魔を降す二人もそうだ」

「なるほど……」

「それにしても凄まじいな。名前からして物騒、理想も相応に凶悪だ。絶滅理想ではないようだが」

如何いかが致しますか」

「絶滅理想で無いならば、我々の出る幕ではない。このまま見届けさせてもらうさ」


 アルカは黒スーツに身を包む椿を横目に見る。


「心配かな?」

「……少し。ですが、イリスは強い子です。負けるとは思いません」


 遠見の先、コロシアムのエリスが理想を口にして、理想の力を更に解放する。

 それを見たアルカは、ふと椿に問いかける。


「どうしてこの世界で理想比較をする前に、互いに理想を述べるのか分かるかい?」

「それがここでのマナーであり、そうして理想を誇示することで己を鼓舞することで、己の持つ理想と力を確固たるものにする」

「ご名答。我々理想人は理想が全てだ。力も存在も、全てが理想に依るものだからこそ、それを強めるために、わざわざ改めて理想を口にする」


 おもむろに、アルカは自らの剣を虚空から抜く。

 黄金の大剣は、その切っ先を玉座の地に向けてそっと置かれてなお突き刺さることはなく、しかして倒れることも無い。

 アルカは手品のように大剣を直立してみせた。


「人は時に神に祈り、悪魔に願い、奇跡に縋り、偶然を望む。その時必ず口ずさむ言葉……」


 理想を叶えるという道程。その最中に幾度となく経るであろう、困難苦難の絶壁を前にする都度。


「この世界に祈るべき神はいない。まあ悪魔は居るだろうが基本的には、我々に己の理想以外に頼れるものはない。奇跡も偶然もすべて理想に依る。だからこそ己の全てが思いのままとなる」


 指を手繰り、黄金の大剣を宙に浮き上がらせる。


「だからこそ言葉を紡ぐ。魔法の呪文、神威の祝詞、言霊で力を込める。そしてそれは理想の力を顕現するのにも使える。技名を叫び、使い魔に呼びかける。エリスがこれからすることもそのうちの一つ」


 遠見の先にて、理想の力は膨れ上がる。

 エリス・バッデッド・エンドロールが紡ぐ言霊は、劇毒たる宝石の理想人。





 エリスの力が膨れ上がっていく。

 魔力、気力、迫力のすべてが、私たちに向けられる殺意を創り上げる。


「トーパーナイト、緑の左眼。カルカンタイト、青の右目、コロラドアイトの吐息を這わせる。通う血はシンシャ。怒りにのたうつ暴風の劇毒を……龍灯鉄鋼・デスメタルドラゴン」


 そして顕れたのは、猛毒を放つ鉱石の龍。

 ガンメタルの鱗と、鉛の爪と牙。その口から漏れる吐息は、自分以外の息を殺す。

 コロシアムの半分をその長い体で占有する


「これはまた……」

「す、すごいおっきいね」

「ああ、臆することもない。私たちなら越えられるだろう?」

「……うん!」


 目の前に何が立ちはだかろうと、私たちのやることは変わらない。

 アヤメは刀を前に、ナイフは引いて構える。


「さあ、死のダンスだ」


 アヤメは一気に飛び出した。

 凄まじい勢いでとぐろを巻いた龍に迫る。


 大きさに対して俊敏な爪は、それでもアヤメを捕らえるほどじゃない。

 当たればただではすまない攻撃も、当たらなければ大丈夫。

 アヤメは素早い上に龍の殺気も、エリスの殺意も敏感に感じ取って回避が出来る。

 こうなるともうスピードバフをかける必要もなく、アヤメの守りに専念できる。


 アヤメは竜の片手を切落とし、体を駆け上がって飛び上がる。

 その先には、エリス。


「終わりです」


 空中に上がったアヤメは、龍からの攻撃を避けられない。


「ああ、終わりだ」


 アヤメは下から迫る龍の口に目もくれず、エリスに向けてオニキスのナイフを飛ばし、肩に突き刺さる。


「ぐっ……」

「イリス! ヒルデだ!」


 私はアヤメの合図でヒルデさんに呼びかける。


「ヒルデさん! お願いします!」

「了解です。雹天下ひょうてんか一矢氷柱いちやつらら


 アヤメは龍の顎を左右に裂いて、口の中に入り込む。


「アヤメ……来たっ!」


 空を見上げて待っていると、青い空に水色の光が煌いた。


「イリス、これが私から出来る唯一の贈り物です。許してください」

「その気持ちが、何よりの贈り物です。ありがとうございます。それに……」


 天空にあった小さな氷柱は落ちるに連れて実は大きかったんだと気付く。

 そしてそれは、まっすぐに天を仰ぐ龍に落ちたかと思うと、一瞬で氷のオブジェが出来上がった。


 出来上がったのは、凍原峡。

 たった一撃で、コロシアム全体が氷漬けになった。

 でも私たちはひとかけらも凍て付かないどころか、寒さもそこまでじゃない。


「さすがです、イリス」


 私の目の前に、エリスが立っている。

 その瞳は宝石のように赤い。


「エリスさん、どうして……」

「どうして私の理想が見えてこないのか、ですか?」


 ドキっとしてしまった。心を見透かされているみたいだ。

 エリスさんは微笑む。


「本番は、ここからです」

「なっ、それって……」


 それは、真っ赤な宝石で出来たナイフだった。


「嫉妬に沸き立つ血の池、地獄の不和は呪詛の源泉。この右手にはエリスライト」


 そしてもう一つ。仄暗くらい青の剣。

 光ではなく溢れる闇を湛えるたような、ダイヤモンド。


「希望の名を冠しながら、大いなる災厄をもたらす呪宝ジェム。ホープダイヤ」


 奇しくも? それとも意図して?

 両手に刃物というスタイルは、偶然なのか、それとも……。


「一応、教えておきますが、この刃で斬られれば確実に死にます」

「っ……」

「この刃は魔を退けるでも、邪を破るでもなく、ただ人を最悪の不幸に陥れる呪い。極限の美たる宝石に触れる対価を強奪する悪魔。それがこの二粒の宝石です」

「呪いの宝石……」


 殺意を呪いに見立てたアヤメと私とは違う。

 本来の宝石で人を呪うり方。

 私がアヤメに托したものであり、本来は私が持つべきだったもの。


「あなたと私の理想が分かり合えないのは、つまりそういうこと。私たちの理想は、相反しすぎている」

「どういう、意味ですか?」

「……私たちは、限り無く近しくも異なる者。同じ理想メルヒェンを望みながら、その途はあまりにも違えている。それは自分が抱く理想の自分より、はるかに理想的だからこそ」


 私と限り無く近いけど、相反するもの?

 私と同じくメルヒェンを目指しながら、歩んだ途が違う?


 いや、そんなまさか……。じゃあ、この人は、エリスさんは……。


「さあ、これ以上の余分はもはや不要。この血生臭い手で以って、私は私のメルヒェンを掴み取る」


 この人は、私とは真逆に理想を追ってきたんだ。

 私みたいに現実をふわふわと生きて、妄想を嗜むのではない。

 それが空虚だと知っていながら、必死に抗って生きたんだ。


 私のように現実から逃げ回るような生き方とは、本当に正反対で……。


 胸が、苦しい。


「イリスッ!」


 背中を叩かれるような感覚と共に、エリスの背後にあったオブジェが崩れ去る。

 がらがらと落ちる瓦礫の雨の中をすり抜けるように、アヤメが飛び出した。


「目を覚ませイリス、何を大げさに考えている」

「アヤメ……でも、私は……」

「チッ、つまらないことを!」


 するとアヤメは全速力で駆け出して、エリスを軽々と飛び越してきた。

 久しぶりな気さえしてしまうアヤメの表情は、見るからに怒っていた。


「私とお前は二つで一つじゃなかったのか。お前は私の手を握ってくれるんじゃないのか」

「それは、そうだけど……」

「今更揺さぶられるなんて、信じられないな。まったく……」


 気が付けば、すっぽりと抱き締められていた。

 アヤメの匂い、すごい落ち着く。ラベンダーよりもずっと。


「汚れていようといまいと、お前はその手を伸ばせる。差し伸べることが出来る。自分を見くびるな」

「うん。ありがとう、アヤメ」


 また悪い癖だ。

 すぐ人の理想に感情を移入してしまう。感動に心を揺り動かされる。

 その人が辿ってきた道筋を、物語を大切にしたくてたまらない。


 それでも、今は戦わないといけない。


「もう大丈夫」

「よし」


 アヤメは振り返って、両の刃を構える。


「それじゃあ再開と行こうか、エリス・バッデッド・エンドロール」

「……私は私がメルヒェンを夢見るために、現実のあらゆるものを捻じ伏せてきた。この道の先にある物をを信じて!」

「それはこの世界の誰もがそうだ。私たちだって、私たちなりのやり方で生き抜いてきた。それを今更、こんなところに来てまで口説々(くどくど)と……」


 言葉の最中、いつものアヤメの不意打ち。

 エリスの手にある宝石は、間一髪のところで間に合った。


 鍔競り合う二人の顔は、吐息がかかるほどの至近距離。


「お前は私のイリスの理想を虚仮にした。必ず殺す」

「アヤメ……殺意の権化。それが私の呪いに届くかどうか、試してみると良いでしょう」

「……フンッ!」


 ズンッ、と踏み込むアヤメに、エリスの体は後方によろける。

 追撃のナイフの投擲、宝石の刃が弾く。


「すぅ……」


 次の瞬間、アヤメの体は大きく飛び上がる。

 邪魔を切り捨て、悪鬼を切り裂く神威の太刀を振り上げて……。


「くっ……!」


 二人の刃が触れた瞬間、それは崩れた。

 剣も、手首も、腕も、胸から頭の先、足の先まですべてが、水のように崩れて。

 違う、それは実際に水だった。


「アクアマリンさんの水人形、お借りしました」

「なっ……!?」


 水飛沫の中をアヤメは突き進む。

 確実に仕留められるその隙を、アヤメが仕損じることはないはずだった。


「詰めが甘い」

「ッ!?」

「そ、そんなっ!?」


 太刀の切っ先は、エリスの眼前で止まっていた。

 あの七色の光、特徴的な形状をした障壁の魔法は、私の……。


宝石魔法ジュエルボックス七色光輝ブリリアント絶対聖域アダマス

「それは、イリスの……」

「やはり似ていますね、私たちは。とはいえやはり、借り物の刀では力不足のようですね」

「くぅッ!」


 当然、アヤメは飛び退る。あの絶対防御を前にしたら、そうするしかない。

 似ている、本当に、私たち二人は……?


「ふん、歯が通る分イリスの方が上だ」

「ふふっ、ありがとう」

「だが、破るのはさすがに難しい。あともう一歩分踏み込みたいが……」


 そうは言っても、私とアヤメの手持ちでは、きっとこれが限度。

 あの絶対不滅の守護をなんとかするには、私たち以外の誰かの手が加わらないと……。


 考えていると、優しい花の香りが鼻腔をくすぐった。


「……っと、どうやら間に合ったみたいですね」

「さ、彩花さん!」


 ふと傍らに、彩花さんは立っていた。


「なるほど、私のプローディアを破ったのと酷似していますね。あれを破るには不可能を覆すほどの奇跡が必要でしょう。であるならば、私からの贈り物はこれです」


 そう言って、彼女が差し出したのは青い薔薇だった。


「これって、彩花さんの夢だった……」

「はい、おかげさまで達成できました。あとは自分の理想郷を創るだけです」

「おめでとうございます!」

「ありがとう。それよりも、今はイリスさんの理想です」


 言いながら、彩花さんは私の髪に青い薔薇を挿す。

 アヤメには、両手首に巻きつける。


 青い薔薇の花飾り。花言葉は、不可能と奇跡。


「この私の理想の成果をもって、あなたへの助力としましょう。どうか使ってください」

「っ、はい!」


 そしてもう一度、私とアヤメはエリスへと向き直る。


「行こう、アヤメ」

「ああ」


 私はアヤメにかける魔法は、ただの想いだ。

 その魔法に形はなく、名前も無い。ただ幸福を想う。それが純粋な祈りで、純粋な魔法だ。


「行って!」


 私の声を合図に、アヤメは一気に距離を詰めて、七色の聖域に刀を振り下ろした。

 落雷のような音と共に砕けて、割れた硝子の様に崩れると、アヤメは一瞬も躊躇うことなくそこに飛び込んだ。

 落ちる硝子の角で、頬や腕が切れることも厭わない。

 ただ真っ直ぐに、オニキスの刃を標的に刺し込むために。


「殺戮衝動……」


 そしてすれ違う二人。

 そしてアヤメはいつものように……。


「えっ……」

「死を呼ぶはウラン石。緑光一閃りょくこういっせん


 倒れたのは、アヤメの方?

 どうして、なんで……どうして!?


「落ち着けイリス」

「……っ!」


 心の中に響く、アヤメの声。


「私はお前の一部だ。お前が生きている限り、私は死なない」


 よ、良かったぁ……安心しすぎて膝が笑っちゃってる。


「だがこうなると、もうお前の代わりに戦ってやれない。少なくともこの戦いでは」

「……大丈夫だよ。一人で戦うのは、初めてじゃないから」


 まさか、半ば強引にサバトに参加させられたことを感謝することになるなんて、思いもしなかった。

 以前の私なら怖くて動けなくなってたかもしれない。

 でも今は、割と怖くない。どっちかというとアヤメが倒されて、とても悔しい。


 それに、このままじゃ私が負ける可能性のほうが高い。

 というよりやっぱり、アヤメが倒されたことが許せない。

 相手の理想が自分を上回るということに対して、恐怖よりも負けず嫌いの方が強い。


「ここまでのようですね。残念です」


 緑色の光はウラン石の力だろうか。

 確かに綺麗だ。緑色の光はネオンのように明るく発光している。


 見て分かる。あれは、死の光だ。

 何もかもを死へと誘う。一歩間違えれば絶滅理想にも見える。


 それでも……私たちは負けない。

 負けるわけにはいかないんだ。


「ありがとう、そしてさようなら」


 緑色の光が、赤いナイフが、青い剣が、私の命を、理想を散らしに迫る。

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