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目的地到着

高速から降り、下道を暫く進むと、景色は田園風景になった。

そして短いトンネルを抜けると、大きなお屋敷が見えた。


「ほら、あそこに見える大きい家が今日お世話になる本家の片柳家」

「おお!家っ!?あれってお屋敷レベルだと思う!」


古き良き日本家屋の門構え、はっきり言ってかなりの距離あるだろう塀と、その奥に見え隠れする立派な木々。

家なんて塀と木々の間から屋根がチラチラ見える屋根位。

これは自分の考えていたちょっと‟裕福で見栄っ張りな本家‟なんて、なんと貧相な考えだったのかと打ちひしがれた。


「こんなお屋敷の仕来りなら、面倒くさいに決まってるじゃん!だから行きたくない由香のご両親の気持ちわかる!私も可能ならもう帰りたい!こっちとしたら由緒正しいしょみんだい!」

「だから言わなかったんだよ。というか別について着てって言ったの私じゃないんだからね!誉が行きたいって言ったからんだから、そこは間違えないでね」

「うう。あの日に戻れるのなら自分の口を塞ぎたい。だって温泉とか、大きな神社とか、観光名所だって豊富なんて煽るからー」


残念♪としたり顔の由香に腹を立てながら、近づいていくお屋敷が私のお腹を攻撃してくる。


「お腹痛い…。もう帰りたい」

「はいはい。お腹痛いなら本家で薬もらって寝てようね」

「なんかお腹大丈夫になったみたい」



そんな笑えないコントのような会話をしていると、お屋敷の目の前に着いた。

遠くからでも大きいと思ってたら、見上げる門にご対面した。

大きさに驚き、重厚な風合いの木の門、どうやて入るのかと思ったら、門が勝手に開いた。


「え?」

『由香様ですね十一番へどうぞ』

「は~い。友人の宮坂誉ちゃんも一緒です」

『ようこそいらっしゃいました。真知子様もお待ちになってますよ』

「ええっと、後でちゃんとあいさつに伺います」


急に聞こえた天からの声に平然と答える由香に、顔が引きつる。

動く車に私の心はついて行けない。

誰か解説者をください。


「由香…?」

「いや、…まぁ初めて自分で運転して来たけど、何年も祭事の時に来てたら慣れるよね」

「ソウデスネ。いやいや私が言いたいのはですね」


驚きすぎて疲れた。




「さっきの十一番だけどね、来客用の駐車番号なんだ。皆この近くだったり、遠くても駐車場広いから車で来るから数がご多いのよ」

「その数を管理するための番号って訳ね。納得。とゆうか広いね。駐車場…」


確かに着いた駐車場は車が三十台は止まれそうだった。

さらに正月なんかは第二駐車場を使うらしい。お屋敷からは遠い場所にはなるそうだ。


目的地にはすぐに着き、そこには何台か車が既に止まっていた。


「セレブリティを出すなら、この駐車場は来客用」

「つまり家族用が別の場所にあるって事ですね」

「正解です」


第二と聞いて予想ぐらいはできます。

由香に誉は打てば響くように返してくれるから、気持ちいよね~なんて言われてもうれしくない。

というか自慢したいの?って聞いたらこの際とことん行ってみよう!って言われた。

由香が壊れた。

何を彼女を動かすのだろう?



番号十一番に車を騒ぎながら・・・・・止めると、お屋敷に続く勝手口から中に入った。

すると奥から何やら騒がしい声が聞こえてきた。


ちょっと諄いかと思ったのでカットしたした一場面。

由香の駐車シーンです。

ただ、会話をお楽しみください。



「十一番は~っと」

「あれじゃない?」

手前に赤色のスポーツカーが邪魔で見えなかった。

「オッケー、んじゃ駐車開始!」

「え?何張り切ってんの?いやいや貴方初心者だし、しかも親の車!それを何バックで止めようとしてんだ!隣赤で派手で高そーなスポーツカー!!!」

「ちょっと誉れうるさい!集中したいから黙ってて!」

「待とう!もう頭から突っ込もう!ちょっとまってこっち擦るから!近い近い!」

「あれ?!どっちにきるんだっけ?」

「いや待って!ぶつかる!バックしないで!」

「あれ?こっちにしたら?」

「というかバックモニターついてるでしょ!」

「え?これ見てもイマイチ感覚わかんないんだよね~」

「ならなおの事バック止めて!!!!!!!」



という事があったとさ( ´艸`)

駐車は何とか綺麗に止まれました。

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