第6話 王子様?
私は、頭が真っ白になった...
誰か、助けて...
ここで、誰かが助けてくれるような少女漫画みたいなことは無いとわかっていたけど、私は、助けが来ることを祈っていた。
「あらら~急に泣き出しちゃってどうしたの?」
不良のリーダー的な人が言った。
「泣いてる顔もかわいいね~」
手下Aみたいなのが言った。
私はもうその場で倒れそうになっていた。
とその時、少女漫画のような奇跡が起こってくれた。
男子生徒が2人近づいてきた。
片方は見たことがある。
学級委員長代理だった神谷君だ。
もう一人は...知らない人だった。
おそらく違うクラスの男子だと思う。
「おい、雄大お前先生呼んで来い」
「わかった。じゃあそれまで頼んだ、暴力には走るなよ」
「わかってるよ」
「お前らなにしにきた?」
不良リーダーは気迫たっぷりで少し怒っているようだった。
何で怒ってるんだろう?
神谷君は、先生を呼びに行ったらしい。
そして、私の知らない男の子がこっちに向かってきた。
「大丈夫か?」
どうやら、この男の子は私を心配してくれてるようだった。
「うん、大丈夫」
緊張がとけたのか声が出るようになっていた。
「それは、よかった」
「お前2年の中島だろ?」
「そうだけど…」
どうやらこの男の子は中島というらしい。
「そんな、急に泣き出しちゃう弱虫子猫ちゃんを助けて王子様気取りか?」
「別にヒーロー気取りなんかじゃ「私は弱虫じゃない!!!!!!お前らみたいなゴミにそんなこと言われる筋合いはない!!!!!!!!!」
私は中島君の、言葉をさえぎって声を荒げた。
私は弱虫という言葉が嫌いだ。
世界で一番嫌いな言葉と言ってもいい。
「誰がゴミだって?」
「「「コノヤロ〜」」」
3人いる不良が全員殴りかかってきた。
そしてたちまち3人は私と中島君をかこんだ。どうやら逃がさないようにするらしい。
そんなことしなくても私の体調は、さっきよりひどく、もう立っているのもしんどかった。
「やめろ‼」
そう言って中島君が、一人一人の攻撃を、すべて止めてた。
「すごい」
私は思わず口に出してしまった。
そして私は少しばかりこの男の子のことをかっこいいと思った。
「けんか強いんだ!お前らと違って見た目だけじゃないぜ!」
だが、中島君は攻撃を私をかばうようにうけるだけで、手をだそうとしなかった。
「なんで、手を出さないんだ?俺らは3人もいるんだ、やり方を考えればお前ぐらい余裕でぼこせるんだぞ」
「うるさい!そういえば3人もいる割に、後ろにいるお前の手下みたいな2人は、ほとんどしゃべってないな」
「こいつらは、俺の部下だからな。ナンパの時は極力しゃべるなと、教育してある」
「とんだクズ野郎だな!」
それにしてもすごい、本当にすべての攻撃を止めている。
「ふっ、なかなかやるな」
「お前に褒められてもうれしくないね。ねぇそこの君今から逃げ道を作るから逃げて」
中島君が言ってきた。だがしかし私は、走れる自信がなかった。それどこらか急に視界がぼやけた。
「ごめん無理...」
そう言って私は気を失ったみたいだ。そのあとの記憶は何も残ってない。
続く