第2話 くっつけちゃおう大作戦
「何名様ですか?」
喫茶店に入ると店員さんが決まり文句のように人数を聞いてきた。
「3名です」
いつも思うんだが人数とか聞かなくても、3.4人だったら見てわかんだろ。
まぁ、グチったところで意味なんかないのだが…
店員さんが案内した席に着くとまずメニューを見た。
「私、コーラでいいや」
と小雪
「俺は、アイスコーヒー」
と紘
「俺ホットコーヒー」
と俺
みんな見事に飲むものがわかれたな。よくアニメとかだと「コーヒ3つ‼」とか言うシーンを見るのに...
「それで中島くんは咲のどこが好きなの?」
小雪は唐突に紘に答えづらい質問をした。
鬼かこいつは...
と思ったが俺も少し興味がある。
「えっ、俺この質問答えなきゃダメなの?」
「答えろよ紘。別に誰にも言いふらさないから」
「え~そういう問題じゃないだろ」
「答えろ、答えるんだ紘、みんなに紘が佐伯を好きなこと認めたって言いふらすぞ」
「ちょっ、お前は小学生かよ」
俺も言ってて小学生だなと思ったがどうでもいい、俺も紘が佐伯を好きになった理由が知りたい‼
「さぁ、中島くん答えるのよ、てか答えなさいこれは命令よ」
小雪が最低なことを言っているのはわかってるけど、今回は応援するぜ‼
「え~、本当に言うのかよ?」
「早くゲロっちまえよ」
俺がそう言うと紘はボソボソっと言葉を発した。が、まったく聞き取れなかった。
「もっと大きな声でいってよ」
「だ・か・ら、優しくて、笑顔がかわいいところ」
お~、何とも単純な理由だろうか。
「お前、模範解答だな」
「うるさいうるさい、もう二度と今の言葉は言わないからな」
「ふふふ、ばっちり録音させてもらったよ」
うわ~なんてことしてんだこいつ~鬼通りこして、悪魔じゃねーか!
「おい、小雪さすがにそれはかわいそうだろ」
「大丈夫大丈夫、誰にも聞かせたりしないから」
「ちょっと待ってね、桐島間違ってでも咲に聞かせたら、コロスカラナ」
紘は、珍しく怒っている。
まぁ、俺だったらもう殴りかかってるけど。
「それより、今日の本題に入ろうよ」
「本題なんてあったか?」
俺は、もはや本題を忘れていた。
「今日の本題は、中島くんが咲をどこにデートに連れていくかを決めることだよ」
「てか、俺咲をデートに誘える自信ないんだけど」
「頑張るんだ紘!お前ならできる」
「いやいや、デートに誘うとか無理だから恥ずかしすぎて爆発するぞ」
爆発するならそれはそれで面白いかもしれないなと俺は思ってしまった。ごめん紘
「じゃあ、私と雄大も一緒に行ってあくまで4人で遊びに行くっていう設定にするっていうのはどう?」
「それは名案だな。それでいこうぜ。いいよな紘」
小雪にしては良い案だと思った。これなら状況を見計らって2人きりにすることも可能だしな。
「よし、それならがんばってみるぜ」
「よし、決まり。場所はどこにしよっか?」
「場所くらい紘が決めろよ」
「じゃあ、無難なところで遊園地でいいや」
あっさりと場所も決まりあとは佐伯を誘うだけとなった。
「今度の土曜日でいいよね?」
「おういいぞ」
「俺も平気だ」
俺と小雪と紘と佐伯は4人とも帰宅部だ。まぁ佐伯に用事があったら日にちを変えればいいさ。
佐伯もきっと紘のことが好きだから誘いを断るなんてことないだろうけど。
「しかたないから、咲には私から誘っといてあげるよ」
「ありがとう桐島、たまにはいいところもあるんだな」
「まあね」
こうして、俺たちの中島紘と佐伯咲くっつけちゃおう大作戦が始まったのである。
続く