第1話 告白しろ!
紘の席につくと紘がしゃべりかけてきた。
「よぉ、雄大。お前ら今日も仲良くやってんな〜。結婚はいつだ?」
くっ、朝から早々にふざけた冗談を言いやがって。
「うるせ〜こんなのと結婚してたまるか〜」
俺は座っている紘に正義の鉄拳をくらわせた。
「ぐふぉっ⁉冗談だ冗談、なにしにきたんだ?」
「私たちは中島くんに無理やり告白させにきたの!!!」
うわ〜お、いきなり本題に入ったよこの子。話聞くんじゃなかったのかな〜?しかも無理やりって言ってるじゃん。
「はっ?」
案の定、紘はわけがわからんという顔をしていた。
「だから、中島くんは咲に告白するの」
「ちょっ⁉教室でなんてこと言ってんだてめぇ。おい、雄大説明してくれ」
紘はもう何が起きてるのか、わかってないらしいな。
相当混乱しているようだ。
「実は…」
俺は紘に昨日あったことをすべて話した。
「なるほど。だから俺に告白をしろと」
「告白してくれるよね」
小雪が言った。
「そんな簡単にできるか!!!確かに付き合いたいけどもね、だけどね、そんないきなり告白なんて無理なわけですよ」
ちなみに言っておくが紘はものすごくイケメンで女子から割と人気がある。
「天下のイケメン様も佐伯のこととなると、ダメダメだな」
少しからかってみた。
「うるさ〜い!!!」
紘は顔を赤くして殴ってきた。
「悪かった、悪かったって」
「俺は告白なんてしないからな!!!」
「わかった、いきなり告白は確かにむりだよね。まずはデートに誘お〜」
「なるほど、いい考えだな、紘だってデートくらい誘えるよな⁇」
なんか、俺までテンションが上がってきたぜ〜からかいながら相談にのるのって、結構楽しいな。
「まて、教室でこの話はヤバイもし、咲がきたらどうすんだよ。放課後喫茶店でもよるぞ」
紘のやつ先延ばしやがったな。
いずれデートに誘うことになるんだから、先延ばさなくてもいいのに。
「わかった。じゃあ、放課後喫茶店に行きましょ」
そんな約束をしてから、何事もなくいつも通り時がたち、気がつけば放課後になっていた。
「さぁ、喫茶店に行くぞ〜!!!」
小雪は喫茶店への道を俺と紘よりも、早く進んで行った。
俺と紘はそれを追いかけるような形でゆっくりと歩いていた。
「なんで、桐島はこんなにテンションが高いんだ⁇」
紘は不思議なものを見る目で小雪を見ていた。
「今に始まったことじゃないだろ」
「まぁ、そうだけど…それにしてもお前はあんなのに振り回されてよく平気だな」
「もう慣れた」
これは嘘ではない。中学のときからこのテンションでいられたら慣れて当然である。
逆になぜ、紘はなれないのだろうか…
「中島くんと雄大遅いよ〜」
「「おうよ」」
俺と紘は声を揃えて同じ掛け声をして、駆け足で小雪のもとにいった。
続く