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第1話 倉持つかさ

「お〜い、出席確認するぞ」

「大島たちは今日も休みか…」

「多分、部室だと思いますよ」と一番後ろの席の元気そうな女子が当たり前と言わんばかりに言った。

「分かった。朝礼が終わったら始業式に遅れてないように、すぐ体育館に集まること」

「は〜い」朝礼が終わった。


始業式が始まる。

「校長先生の話し」司会をしている多田先生が言う。

校長先生が壇上に上がり、一礼し話を始めた。

「今日から新しい学年に上がり……」っとそのとき。

体育館後方のドアが開いた。

全員後ろを振り向く、そこに立っていたのは、学ランのボタンもとめず、髪を染めていて桜海学園の生徒が一番恐れている野球部だった。


始業式が終わり、教室に戻って来た生徒たちに篠田先生が口を開いた。

「3年D組に転校生が来ます」

「男子?女子?」と机をのり出して聞く生徒たち。

「…男子です」すると、男子生徒が「えー、男子かよ」といった。

「先生、転校生ってカッコいい?」と女子生徒たちが聞く。

篠田先生が「どうぞ」と言った。

女子生徒がドアの方に目をやった。

(ガラガラガラ―)

ドアを開けて男子生徒が入って来た。

「めっちゃカッコいい!!」

「ヤバい、ちょ―イケメン」

女子生徒のテンションがMAXになった。


「でわ、自己紹介をしてください」

「帝王大学付属高校から来ました、倉持つかさです。よろしくお願いします。」「倉持君に質問ある人は居ませんか?」と聞くと女子生徒が10人程度手を挙げた。

「彼女居すか?」

「いや〜居ないです…」

「ぢゃあ、何部に入るか決めてますか?」

と、野球部のマネージャーの宮崎が質問した。

「野球部です」教室が一瞬で静まりかえった。


宮崎が小さい声で言った。

「野球部はやめた方が……」

「そうだよ。桜海学園には沢山部活あるし、野球部ぢゃなくてもいいんぢゃない?」

「それぢゃ、わざわざ桜海学園に来た意味がない」

っと、倉持つかさが言った。



その頃、野球部室では…

「渡辺、また合コン行くのかよ」

「お前には、関係ないだろ」

すると……

(ガチャッ!!)

「おい高城、追い出せ」

大島が言った。

「ここは、部外者は立ち入り禁止なんだよ」

(ドフッ!!)

高城が倉持の腹を蹴った。

「待て、俺は野球部入部希望しに来たんや」

「はあー、お前ここがどこだか分かってんのか?」

「あー、ザコのたまり場だろ」

高城が倉持の胸ぐらを掴んだ。

「殴られてーのか」

「待て、高城」

大島が出向いた。

「お前、なかなかいい度胸してんな」

「あんたが桜海学園の4番大島か」

「ほう、ちったー俺たち桜海学園のことは知ってるみてーだな」

「あったりめーだろ。てめーらを倒しに来たんだからな」

「なるほどねー」(ニヤッ)

「つーか、おめー誰だよ」

板野が聞いた。

「俺は帝王大学付属高校、投手倉持つかさや」

「帝王の倉持って、あの倉持!?」

「板野しってるのか?」

渡辺が聞いた。

「知らねーの? 去年の夏の甲子園準決勝でノーヒットノーランを達成した奴だよ!!」

「えー……」


つづく。

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