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8話:園田流

(このルートなら、先に進める!)

善永は俯瞰しながら、逃げられるルートを見出す。途中で早明浦の一振りがあったが、それをかわして逃げようとする。

「おい!逃がすと思うな!」

早明浦は、竹刀に電気をもっと纏わせる。


『園田流飛び道具の術・剣剣電波』


早明浦は竹刀を善永めがけて振りかざす。すると、電気の塊が放たれた。

「なんだと!」

善永は振り返り、電気の塊をかわそうとする。

(ダメだ!大きい!こうなったら!)

善永は立ち止まり、右腕にオーラを纏わせる。

「おらあ!」

善永は飛んできた電気の塊に、壱極集中のパンチをぶつける。拳と電気が触れ合ったとき、ばちっと音がした。

「ぐぬう!」

拳は電気の塊を貫いた。拳以外はさしたるダメージを受けなかった。

「ほう、壱極集中か。部活狩りを目論むだけの実力はあるな。」

善永は右腕をさすりながら、早明浦の方を見る。

「aibo!起動しろ!」

『どうも、善永さん。』

「物に帯電させる兆能力ってあったりするか?」

『はい。『エレクトリック・ショック』ですね。』

「なるほどな…雷之為神ではなかったか。」

早明浦は自慢げな顔をしている。

「ほう、雷之為神に見えるほど、素晴らしい電気だったのかな?」

善永はそれを無視しながら、再びaiboに尋ねる。

「『剣剣電波』って技を使うのか?」

『そんな技を使うというデータはありません。エレクトリック・ショックの固有技には、物体に纏わせた電気を塊として放つ『静電気放電』があります。』

兆能力の技には、固有技と始源(しげん)技の2つある。前者は、ある兆能力を使える者であれば、誰でも使える技である。後者は、個人によって生み出される技であるが、レベル3にしかできないことだ。つまり、

(こいつ…静電気放電に適当な名前をつけているだけじゃねーか…)

ということである。剣剣電波という技は存在しないのだ。

(それにしても、園田流って、まさか…)


「さあ!かかってこい!」

早明浦は再び竹刀に電気を纏わせている。善永は呟くように言った。

「お前は、俺だ。」

「は?」

「自分勝手で、相手のことを一切考えない…」

「なんだと?」

「お前に会えて感謝するよ。いかに自身がやばい奴だったか、振り返ることができた。」

「そりゃどうも。んなのいいから、さっさとこい!」

早明浦は竹刀を構える。

「そういうところを直さないといけないんだよ!俺たちは!」

「!」


善永が発していたオーラがいつの間にか青色に変化していた。


「レベルが上がった!?こんなタイミングに!?」

その変化は、早明浦を驚かせたが、それ以上に善永が驚いている。

「面白い!ますます楽しくなってきたぞ!」

早明浦は善永の方に向かってくる。

(テレポートビジョンは、レベル2になると固有技が使えるようになる...こいつで決着をつける!)

善永は目をつむる。


『アイビーム』


早明浦が竹刀を振りかざそうとしたとき、どこからともなくビームが飛んできた。そのビームは竹刀を貫き、真っ二つにした。

「なあああ!?」

突然の出来事に、早明浦は動揺している。ただ竹刀を見つめていた。

「お前も俺を見て、振り返るんだな。」

善永は拳にオーラを纏いながら言う。そして、早明浦の腹部に壱極集中のパンチをぶつけた。

「ぐはあ!」

早明浦は後ろに吹き飛ばされ、そのまま気絶した。善永はその場を後にしようとする。そのとき、


「ちょっと待て。」


後ろから聞き覚えのある声が聞こえて、善永は振り返る。

「その声は!雄康のおっちゃ…じゃなくて、園田先生!」

「よう。」


善永の挑戦状:「ESD」ともいう、物体が帯電した静電気を放出する現象のことを何という?


前回の『善永の挑戦状』答え:『青いイナズマ』

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