表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
兆兆発止 第2部  作者: ぱんろう
粛清委員会編
46/87

46話:賢い戦い方

「絵本限定だが、本の登場人物を具現化させることができる!」

桃太郎は剣を振り回す。荘介と黒部はそれをかわすのに精いっぱいだ。


(くそ!剣士相手は俺が一番向いているのに!)

早明浦は、なんとか燃える本を叩き落した。そして、そのまま桃太郎を倒しにいこうとする。が、

「早明浦!お前はあいつらを倒せ!桃太郎は俺たちでなんとかする!」

荘介の発言を聞き、早明浦は再び太郎コンビに向かっていく。そんな早明浦に、先ほどまで荘介たちを相手にしていた桃太郎が斬りかかってきた。

「こっちにきたか!」

早明浦は桃太郎の剣に、帯電した竹刀をぶつけた。剣と竹刀がばちばちと音を立てる。

黒部が状況を分析していた。

「近づいてくる奴には桃太郎、遠い奴には燃える本か…賢い戦い方だ。」

黒部と荘介のもとには、燃える本が飛んできていた。荘介の鞭がそれを叩き落すが、全ては難しい。一部が黒部の方に飛んでいく。

「使わせていただくぜ!一条鞭砲を!」

荘介は、鞭を全力で振るい、衝撃波を発生させた。それが黒部のもとに向かう本を破壊させた。

「お前!そんな技が使えるのか!」

竹刀を強く握りしめていた早明浦が、一条鞭砲に目を見張っていた。そして、桃太郎に蹴りをぶつけ、間合いをとるようにした。

「荘介!俺の竹刀に一条鞭砲を撃て!」

「なんだと!?」

早明浦が竹刀を荘介に差し出すようにする。

「お前、何考えて…」

荘介の側にいた黒部が叫ぶ。

「早明浦さんに言われた通りにしろ!お前、見えないのか?あの軌道が!」

「軌道だと…?…はっ!」

荘介の視線の先には、竹刀と芹沢が見えた。つまり、荘介から見て早明浦が差し出した竹刀と芹沢が一直線上にある。

「わかったぜ!」

荘介が全力で鞭を振り回す。そして、一条鞭砲を発射する。それは、早明浦の竹刀にぶつかり、そのまま芹沢の方に向かっていく。電気を帯びて。

「竹刀にぶつけることで、衝撃波に電気を帯びさせたのか!…桃太郎!」

芹沢が叫んだのを聞いて、桃太郎が衝撃波にぶつかった。桃太郎はびりびりと感電しながらも、消滅していく。芹沢は、ふぅ、と一息置いていたが、伊藤のもとに早明浦が接近しているのが見えた。

(しまった!接近されていたか!)

早明浦は、一条鞭砲を受けて少しぼろぼろになった竹刀を振り下ろす。伊藤はそれを真剣白刃取りで受け止めた。

「受け止めたぞ!さあ!この竹刀を燃やしてやるぜ!」

「てめえ!なんて野郎だ!」

伊藤は受け止めた竹刀をさすり、発火させた。ついに、竹刀はほとんど燃えてしまった。

「ははははは!今度は、お前を燃やしてやるぜぇ!」

伊藤は笑いながら、早明浦に触れようとする。その早明浦は笑っていた。


「黒部!お前!こんぐらいだったら死なないよなあ!?」


「ええ!死にませんとも!」

早明浦は突然振り返り、持っていた竹刀を黒部に投げつけた。

「まさか!」

黒部は、それを頭から受け止める。もちろん、痛みは感じていない。竹刀が頭にぶつかれば、間違いなく痛い。その痛みを体感したのは…

「ぐへっ!」

伊藤だった。伊藤は頭を押さえながらも、その場で前のめりになって倒れ、意識を失った。

それを見て、芹沢は激怒した。

「高太郎!貴様らあ!!」

芹沢は、宙に浮かせていた本を手にとり、怒りに任せてそれを床に叩きつけた。

本人(ほんじん)登場』

登場したのは、老婆であった。身につけていたマントをひらひらさせ、不気味に笑っている。


善永の挑戦状:イギリス発祥である、欧米において、スポーツの試合やイベントの結果に対して賭けを提供する企業のことを何という?


前回の『善永の挑戦状』答え:『華氏451度』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ