表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
兆兆発止 第2部 学園戦争  作者: ぱんろう
粛清委員会編
43/109

43話:ロッカーに2人きり

いつものように放課後、善永と宮ケ瀬は、ロッカーに閉じ込められていた。

「おい、宮ケ瀬。俺たち、今どうなっているんだ?」

「私たちは、この狭い空間で、愛を確かめ合っているのですわ!」

「聞いた俺が馬鹿だった。」

ロッカーは狭い。2人は体を密着させていた。なぎさが見たらどう思うだろうか。

(殺される…なぜこんなことになっちまったんだ!)


遡ること10分前―

善永と宮ケ瀬は、小腹が空いたのでコンビニに向かおうと、下駄箱にいた。2人が靴を履こうとしたとき、一人の女子生徒に触れられた。

「やっほー!2人とも!」


「誰?」

善永はその女子生徒を知らない。しかし、「生徒会」の腕章を見て、表情を険しくした。

「そんな顔しないでよ!私は生徒会二年、谷三子(みつこ)!よろしくね!」

谷は赤いオーラを発していた。

「お前!」


―そして現在、気がついたらロッカーに閉じ込められていたのである。

「あいつの兆能力は『テレポート』なのか!?」

「テレポートでしたら、あの人も一緒に来るはずですわ!これは、触れたものを任意の場所に瞬間移動させる兆能力、『タッチ・テレポート』ですわ!」


ロッカーの様子を、遠くから谷が見ている。


(校則第125条…『校内でいかがわしい行為をした者、無条件で退学とする也』…何も暴力的な手段でなくとも、クイズ研究会の人間を排除することができる!あとは、私以外の人間がロッカーを開ければ!)


2人はなんとか体を動かすが、ロッカーが揺れるだけで、脱出できる気配はない。

「ちくしょう!どう脱出する!?早く脱出したい!」

「私はこのままでもいいですわ…」

「だから早く脱出したいんだよ!」

善永が青いオーラを発しながら、目をつむる。ロッカーの外に視界を設置するが、現在、ロッカーの近くに誰もいない。

(これは好都合だ。外からロッカーにアイビームをぶつけ、それでロッカーを開ける!)

そのとき、どこからか楽しげな声が聞こえてきた。女子生徒の軍団がやってきたのだ。

(くそ!ダメだ!)

女子生徒の何人かは、ロッカーの前で立ち止まり、そこで話を始めた。

「な、なんで、そこで話するんだよ!」

善永は、小声で文句を言う。答えは宮ケ瀬が示した。

「ここで話をする人、結構いるのですわ!」

2人がひそひそ話していると、善永が動いてしまった。それによって、ロッカーが少し揺れた。

がたっ

女子生徒の一人が反応する。

「ん?今、ロッカーから音した?」

「気のせいでしょ。それよりも…」

女子生徒は談笑を再開した。

「ほっ。なんとかな…ってはないな。早くどっか行ってくんねーかな…」

善永はぼそっと呟く。しばらくして、宮ケ瀬が何かを閃いた。

「そうだ!八ッ場さんですわ!あの人のエニィウェア・フィッシングで私たちを釣っていただきましょう!」

「そうか!aibo!」

善永は、ズボンのポケットに入れていたスマートフォンに話しかける。

『ごきげんよう。善永さん。』

「電話だ!八ッ場さんに電話をかけてくれ!」

『わかりました。八ッ場さんに電話をかけます。』


しばらく待っていると、八ッ場が電話に出た。

「おっす、善永。お前から電話なんて、珍しいこともあるもんだな。」

「八ッ場!緊急だ!俺と宮ケ瀬を釣ってくれ!」

「は?まあいいけど。どこにいんだ?」

八ッ場は困惑していたが、承諾した。

「下駄箱近くのロッカーだ!あそこに閉じ込められた。」

「あそこかー。やってみるよ。」

しばらくすると、ロッカー内に釣り針が出現した。

「よし!あとは釣られるだけだ!」

善永が制服の袖を釣り針に引っかける。


善永の挑戦状:1973年前後の日本において同時多発的に発生した、駅のロッカーなどに遺棄された新生児のことを何という?


前回の『善永の挑戦状』答え:『英雄』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ