客のスライム (2)
またまたまた見てくれた!
ありがとうございます!
「ふんふ〜ん…♪」
風呂からサーシャの鼻歌が聞こえてくる
ツァールトとスライムは2人で宿の集会場で話していた
「ふむ…つまり貴様は群れからはぐれた個体というわけなのだな?」
スライムは飛び跳ねた、あとしょんぼりしていた
ツァールトは少し不憫に思ったのかスライムを撫でる
「その様な事は魔物にとっては良くあるのことだ…受け入れろ」
スライムは、なんとか受け入れようと努力しているがクプクプとスライム独特の鳴き声を出す
ツァールトは、ため息を少しした後スライムに魔法をかける
スライムは不思議そうにしながら机の上で身体を動かす
「良いかスライムよ…今かけた魔法は人間界で言う"おまじない"と言うものだ…これがお前を無事に群れまで導いてくれるはずだ…」
スライムは嬉しそうに飛び跳ねている
ツァールトは少し微笑んだ後、窓の外を見る
「うむ…だが今日はもう遅い…スライムよ…この宿に泊まっていけ」
スライムは困ったように体を震わす
ツァールトはすぐに察する
「あぁ…金銭のことか…気にするな今回は何も支払わなくって良い…あいつも気にしないと思う…だがスライムよ、その代わりと言ってはなんだが…」
ツァールトはスライムに顔を近づけると小さな声で話す
スライムは納得したようにそして自信アリげに飛び跳ねたり移動したりする
「ふむ…それは楽しみであるな期待しておるからな?」
その時、ちょうどサーシャが髪を拭きながら風呂場から出てくる
「ふぅ〜、気持ちよかったぁ〜…ん?お前スライムと何か話してたのか?」
「うむ…少しばかりな」
サーシャは席に座るといきなりスライムに顔を埋める
スライムは驚いたように体を揺らしたりして逃げようとするがサーシャにガッチリ掴まれていて逃げられない
「おい…やめてやれ、スライムが怖がっておる」
「えぇ〜だってスライムくん…気持ちいも〜ん…」
「はぁ…」
ツァールトはため息をつくとサーシャの頭にゲンコツする
「痛ってぇな!何すんだよ!」
サーシャはゲンコツされた箇所を撫でながらツァールトを睨む
「お前は、客の身体に顔を埋めるのか?」
圧のある気配を出しながらサーシャに詰め寄ると「ウッ…」っと言う声を出してサーシャ黙り込む…
数秒した後、スライムにペコリと頭を下げて謝る
ツァールトとスライムは一体どんな内緒、話をしたのでしょう…そしてサーシャはスライムを客ではなく友達のように思っているのでしょうか?いくらなんでも顔を埋めるのはいけないと思いますけどねぇ…
まぁ見てくださりありがとうございました…