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第8話 1000馬力

馬一頭がフル出力で出せる力を1馬力と言うが、零戦は一機で馬1000等分の力、つまり1000馬力もの力を出せる。大戦末期には米軍は2000馬力もの化け物戦闘機であるP51ムスタングと言う機種を作り出すが、開戦初期は零戦はスピードだけでなく、パワーも一級品であった。航空機の性能上昇が日進月歩であった事が分かる。もちろんそれは、現代でも変わらない。単座の空母艦載機が3000kmも飛ぶ為には、パワーも必要だったのだろう。発動機つまり、エンジンの出力がそのパワーの源なのであるが、三平も嘉三もそのエンジンの開発には苦労した。何せ当時の日本には、そんなパワーのある発動機が存在し無かったからである。自動車ですらろくな物を作れなかった貧乏国家日本にとっては正に零戦開発はゼロからの挑戦であった。発動機が上手く行けば後は簡単だった。

「三平さん!苦労しましたが、零のやつ上手く活躍しているみたいですね?」

「あんな化け物戦闘機作った所で、2年も経てばメリケンなら倍の馬力の大化け物を作り出してくるぞ嘉三?」

「それまでに戦争が終われば良いじゃないですか?」

「何呑気な事言ってる?あの米英を敵に回してるんだぞ?今はいいよ、零戦は研究されてないから、好き勝手やりたい放題だ。でもな嘉三。世の中上には上がいて、今の俺達の技術力では、零戦以上の戦闘機は開発出来ない。」

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