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零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


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第82話 断じて行えば鬼神もこれ避く

特攻隊員の特攻への意気込みには鬼気迫るものがあったとされるが、彼等の心境としては「断じて行えば鬼神もこれ避く」と言う様なものであっただろう。絶対の死と言うおよそ推測する事すら不可能な恐怖を前にして、若い特攻隊員は、祖国の為に愛する家族の為に、己を鬼神以上に高めた。それでも彼等は精神に異常を来したのではなく、心に熱いものを持ちながらも冷静さを失ってはいなかった。冷静さが無ければ、戦闘機など操縦は出来ない。まだやりたい事もあったであろう若者がいくら愛する家族の為に愛する日本の為に、命を散らす事に嘆き悲しまない。そんなに強い人間はいなかった。特攻隊員は兵舎で思いっきり泣いた。寝床で枕を濡らす者もいたのである。それでも、出撃する時は曇りもないスッキリとした表情になっていたのだから、立派なものである。特攻を命じた者は愚かかもしれないが、特攻を実行した英霊は愚か者では決してない。特攻が成功したかしないかに関わらず日本の為に愛する家族の為に亡くなった日本兵士は全てが英霊である。

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