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零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


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第78話 勝てないと分かっていても

もう勝てない事は、現場の兵隊達が一番よく知っていたし、肌で感じていた事である。それでも命令がある以上、それがどんな命令であったとしても、軍人である以上は「上官の命令は朕の命令」であり、絶対服従なのである。逆らえば抗命罪で裁かれる。かと言ってそこから逃げてしまえば、逃亡罪でそれが敵前逃亡ならば、銃殺刑間違いなしである。そんな状況下にあった彼等が生き残る為には、戦って生き残る以外に術が無かったのである。いつか戦争は終わる。それだけを心の支えに日本から遠く離れた地で、絶望的な戦いに身をおいていた日本兵も少なくはない。日本海軍上層部には、対米戦争には反対していた人もいたし、日本陸軍にも良識派と呼ばれる存在の人間はいた。しかし、そんな声は開戦当時は少数派であり、日本国民さえも「鬼畜米英進め火の玉1億総特攻」と言う状態になっていた為、この流れを食い止める事は出来なかった。それでも日本兵は戦わなければならなかった。

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