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零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


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第75話 ゼロファイター

零戦乗りは欧米の人間達から"ゼロファイター"と呼ばれ恐れられた。その卓越した格闘能力と航続距離で世界の度肝を抜いた。確かにゼロファイターは熟練パイロットが多くいた。大日本帝国陸海軍の敗因の一つは、零戦を満足に操れるパイロット不足。つまり緒戦の戦いで、熟練搭乗員を亡くしてしまった事が上げられる。経験を積んだパイロットの養成には最低でも5~10年はかかると言われており、熟練と言える技術の獲得には1ヶ月や2ヶ月空戦をやった程度では、とても身に付くものではない。世界に恐れられた真のゼロファイターがいなくなってしまった事、そして機体の不足に技術力が追い付かなかった事。この2点が大日本帝国の敗北を決定的にした。日本海軍の2枚看板である零戦とゼロファイターの両輪が機能しなくなってしまったのでは勝てる戦も勝てない。それは山本長官が最も危惧していた事であり、そうなる前に米国と講和に持ち込みたかったのが海軍幹部の構想であった。陸軍も海軍と仲が悪いとは言え、海軍が戦争継続の意志を棄てる覚悟を明確にしていれば、頭の固い陸軍幹部も戦争継続には反対していたかも知れない。

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