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零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


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第73話 お前にこの苦しみが分かるか

戦況の悪化は海軍の人間ではない三平や嘉三にも、直ぐに分かる様なものになっていた。二人は零戦が満足に制空権が取れない事を嘆いていた。「お前にこの苦しみが分かるか。」とでも言いたい様な表情で新聞とにらめっこしていたのである。自分達の作り出した兵器を用いながらも、敗北を重ねて行くと言うのは想像もしないような、苦悩に溢れたものなのかも分からない。米軍の新兵器(グラマンF6FヘルキャットやボートシコルスキーF4Uコルセア)によって活躍の場を譲って行く様は、まるで死に場所を求めてさ迷う老兵の様なものであった。日本が世界を驚かせた名機も時代の流れと共に廃れつつあった。その事を真っ先に感じていたのは三平や嘉三ら開発チームであったのである。ただ、それだけならまだ耐えられたかもしれない。しかしながら、大日本帝国陸海軍は零戦の死に場所として常軌を逸した作戦を実行しようとしていたのである。まさかと、開発チームも耳を疑う様な作戦であった。

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