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零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


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第72話 苦しい胸中

三平も嘉三も、零戦の新型五二型の開発には成功していたものの、それはとても後継機と呼べる様なものではなく、さしずめ零戦の能力のアップデートしたものでしかない。そこには開発チームの苦しい胸中が隠されていた。零戦と言う名機は当初は大した期待はされていなかった。無理に無理を重ねて作った要素が強くて、蓋を開けてみれば大活躍していたと言う感じで、零戦の後継機の開発に期待がかかっていた。ところが、出来たのは改訂版としか言えないような、ものばかりでその中で秀逸な五二型が採用された。だが後継機とまでは言えなかった。設計開発者としてこれ程の屈辱は無い。無理な要求によって名機が生まれ、自由に作って良いて言われて出来たのは駄作。この皮肉に三平も嘉三も、耐えなければ次なる零戦を越える名機を作り出す事など出来るはずがなかった。様々な後継機開発を三平や嘉三ら設計者達は行っていたが、満足のいく戦闘機は開発出来ていなかった。限られた物資で限られた時の中で零戦を越える名機は中々生まれていなかった。

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