表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/121

第63話 見越し射撃

零戦には7.7㎜機銃と20㎜機銃が備え付けられている事は、以前にも紹介した事である。しかしながら、実戦でこれら2つの機銃を使い分けて敵機を撃ち落とす事は容易な事ではなかった。"見越し射撃"は、そんな中でゼロファイター達が生み出した芸技だった。7.7㎜はあたるが、威力の高い20㎜はあたらない。7.7㎜では防弾性能の高い米軍機は中々落とせない。敵機に致命傷を与えるには、どうやって命中率の低い20㎜をあてるか試行錯誤した結果、照準よりもずらした位置から20㎜機銃を撃って、その照準に敵機が侵入して来る事を見越す。それが"見越し射撃"である。ドイツの名パイロットであるマルセイユも、この"見越し射撃"の名手であったという。20㎜が命中する様になれば、大抵の戦闘機は吹き飛ぶ。つまり、撃墜数が大幅に増加するのである。ただ、この"見越し射撃"を実行するには、熟練の操縦技術が必要である事は言うまでもない。日本海軍航空隊のゼロファイター達が生み出した芸技ではあったが、この芸技を使いこなせたのは、一部の撃墜王(エース)だけであったと言われている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ