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零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


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第47話 二人の苦しみ

三平と嘉三は自らが開発した零戦が戦争で名を馳せている事には、喜びもあるが苦しみも伴っているのであった。海軍の要求通りに作り出した零戦ではあったが、開発者の評判も期待もそこまでのものではなかった。しかし、(ふた)を開けてみると、大活躍で大車輪の活躍をしている。設計者の意図しない活躍は開発者の不安を次第に生み出す事になってくる。無理無茶な作戦、無謀な作戦が行われてしまうのではないかと。その不安は不思議な程的中してしまう。長所が短所にも成り得る。零戦の桁違いの性能は諸刃の剣だったのである。空母艦載機としても戦闘機としても、確かに優秀な機体であった事は歴史が証明している通りである。真珠湾攻撃も零戦無しには成り立たなかった。当時の最先端テクノロジーと技術者の努力を融合させて、ようやく生み出された三等国家日本の悲願であった国産戦闘機の存在が、日本を滅亡の道へと、誘導して行ったのは歴史の皮肉だろう。最も、零戦を上手く使いこなせ無かった日本海軍にも問題はある。

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