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零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


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第43話 体力と集中力

いくら、零戦の航続距離が3000㎞以上あると言っても、操縦するのは生身の人間である。そして、零戦の設計にはその事が決定的に抜け落ちている。航続距離をいくら伸ばして航続時間が増えても、比例するのはパイロットの疲労だけである。戦闘機に乗っている人間の集中力が持続するのは、せいぜい一時間半位でしかない。あとは体力でごまかすしかないのであるが、結局それでは良い戦闘機とは言えない。撃墜王と言われた名パイロットでも、死期を根性で乗りきったと言う人間は多い。皮肉にも、零戦最大の長所である航続距離の長さが無茶な任務を次から次へと、可能にして行ってしまうのであった。日本海軍史上最強の戦闘機にも、検証していけば、いくほど弱点が出て来るのである。そして、最前線で戦っていたゼロファイターも、開発チームの三平や嘉三も零戦が次第に通用しなくなっている事を実感していたのであった。とは言え、零戦を越す様な機種をそう簡単には生み出せる金もマンパワーも無かった。だから海軍は陸軍と平行して無茶な任務を与えたのである。

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