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第2話 二一型

零戦は大きく分けると二つの型に分類される。二一型と五二型であった。二一型の方が、古くて旧式にあたる。ただ、目覚ましいデビューを飾ったのは二一型の方である事は言うまでもない。三平と嘉三はこの二一型零戦を開発するまでに2年間と言う時間を要した。くしくも、中国との戦争が始まろうとしていた1936年。三平22歳、嘉三21歳の時の事であった。二人が最も時間をかけたのはエンジンの部分であり、1000馬力を出力する"栄"発動機は航空史に名を刻む発明であった。ここに三等国家に過ぎなかった日本が当時の一流国家と肩を並べる様になる。三菱零式艦上戦闘機の誕生により、1800(かいり)8時間も飛べる空母艦載機を日本は手にした事になる。三平と嘉三が開発した零戦は、まだ二人にとっては本当に納得のいく物ではなかったのである。と、言うのも零戦はまだ何の戦果もあげておらず、どのくらい戦えるかと言うエビデンスが無かった事も二人の懸念事項であった。

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