表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
零(ぜろ)からの挑戦  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/121

第27話 搭乗員は消耗品

そんな航空兵(搭乗員)とて、軍上層部からは赤紙(召集令状)で補填出来る消耗品としか思われていなかった。第二次世界大戦後半から末期になると、その考え方はよりエスカレートする事になる。特攻である。陸軍も海軍も十死零生の体当たり攻撃を実践していく。特攻に必要なのは難しい技術ではない。目標に真っ直ぐ無傷で飛んで行く事だけ。そんなものは直ぐに身に付く。敵機を打ち落とす技術等必要ない。戦闘機や航空機の本来の用途からかけ離れた自爆攻撃はそもそも、負ける事が確定的な戦争を早期講和しなかった為にだらだらと続けたのが、間違いの始まりであった。第二次世界大戦末期に死亡率が一番高かったのは歩兵でも水兵でもない。特攻が常態化していた航空兵であった。理由は簡単な事だ。片道切符は戦死する事の代名詞であったが、片道燃料で爆弾をありったけ抱えた零戦はスピードも落ち、ドッグファイトなど到底できっこない。そんな片道切符の名に相応しい作戦であり、大日本帝国陸海軍のプライドを守る為と言えば格好が良いが、体裁を保つ為だけに搭乗員は消耗品、整備兵は備品等と言うあしき風潮が特攻を最後の足掻きに使ってしまったのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ