第18話 艦上攻撃機と艦上爆撃機
艦上攻撃機とは、操縦・偵察・通信のペア3人組からなる、いわゆる艦攻と呼ばれ、主に魚雷攻撃を行う戦闘機の事を指す。艦上爆撃機とは2人乗りの艦爆と呼ばれ急降下爆撃を主任務とする戦闘機の事である。これらは艦上戦闘機と合わせて第二次世界大戦中の日本海軍航空隊の作戦の主軸となる戦闘機であった。これら艦上攻撃機や艦上爆撃機に対抗するのが対空砲と機銃なのであるが、これが中々当たらない。それもそのはず、秒速150メートル以上で飛び交っている戦闘機を砲と機銃で落とすのは、至難の技である。そこで効果的に艦を守る為の戦闘機が前述した艦上戦闘機いわゆる艦戦なのである。敵の艦上攻撃機や艦上爆撃機から艦を守るのと、味方の艦上攻撃機や艦上爆撃機を護衛する二つの任務を艦上戦闘機は持っている。零戦は例外なくこの艦上戦闘機に分類された。戦闘機の性能が飛躍的に上がって来た事により、大艦巨砲の大戦艦よりも、艦戦や艦攻や艦爆を多数搭載できる航空母艦の方が威力のある兵器に成り変わっていた。




