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エンジェルライフ  作者: 森嶋直斗
13/17

エンジェルライフ⑬Heboと仲良くなれたケンジだが、片足で何でもできるHeboに義足はいらないのか!?

Heboと仲良くなれそうなケンジだが、片足で何でもできるHeboに義足を付ける意味を感じさせなければならない。戦火の中で幼少期を過ごし、大けがを負ったHeboは、将来の夢など考えたことがない。ケンジは、Heboがあこがれる夢を見つけることが不可欠だと思い次のステップを模索しいる。

なんとかHeboと仲良くなれる切っ掛けがつかめが、ケンジは、次のステップにどう進めがよいか悩んでいた。

みんなで船を見た後、昼食に貴賓室に帰る。ケンジが運転しながら

ケンジ:真理さん、嘘はバレちゃったけど、今日の午後も昨日お願いした通りキャンセルさせてください。

真理:まだ、船がよく見える場所を探すの?

ケンジ:もう船はいいでしょう。だれもHeboには勝てないから・・・・お願いします。

真理:またなんか考えてるからお楽しみーーっ!ですか。


ケンジ:ジャイアン!このまま一緒にお昼ご飯を食べに行くことってできる。

ジャイアン:それは、できません。Heboから離れられない決まりです。何かお話があれば、上で一緒にお昼にしましょう。

サリー:いいですよ。一緒に行きましょう。

ケンジ:甘えちゃおうかな・・

キッチンの横にあるサーバントルームでサリー、ジャイアンと昼食をとることにしたケンジ。

ケンジ:急に一人増えちゃって大丈夫?

サリー:ジャイアンがたくさん食べるからいつも余分に作ってるから大丈夫です。トンガ料理は煮物が主体だからどんどんリレー料理で変えていけるので無駄にもなりません。


食事を取りながら

ケンジ:サリー、昨日からいろいろ協力してくれてありがとう

サリー:今日になってやっとケンジが何をしたいのかわかりました。

ケンジ:最初にサリーに説明すると演技になっちゃうからダメなんだ。大人が真剣に遊ぶ姿に子供も影響される。子供は、大人の演技は一瞬で見抜くから。

サリー:私、真剣に遊んじゃってましたね。Heboに邪魔だってイラついてましたから。・・

ケンジ:それが良かったんです。

サリー:恥ずかしいわ!ケンジはいつからHeboがタンカーガ好きって気づいたの?

ケンジ:最初は、機関車トーマスのキャラクター、ケンジのTシャツに僕が着替えてるとき、ケンジの絵を見ないで窓の外のタンカー見てたんだ。船好きなのかな?って思ったぐらいで・・昨日の昼休み終わって、サリーとHeboがパソコンで遊んでるときにHeboの目線がタンカーの赤色マークを見ているのに気が付いた。

それと、子供は同じことさせるとすぐに飽きちゃうから・・真理ちゃんがYoutubeで、マウス操作を覚えさせたのはタイミングが良かったね。

サリー:Hebo、すごかったね。船の名前も全部おぼえてて、

ケンジ:実は、今後のHeboのリハビリで悩んでいて・・おそらく真理さんも・・まずは、Heboは、僕を家族の仲間と認めてくれそうなところまで来たんだけど・・・彼が歩くため・いや・歩かないと叶わない夢とか・・歩きたいと思う動機が見つからないんだ。リハビリの計画だと、もうとっくに歩行用義足の試行に進んでないといけないからリハビリ計画は、相当遅れている。

サリー:そうよね。やっとケンジと話ができるようになっただけだから。

ケンジ:ジャイアンに相談なんだけど、トンガの子供の夢、なりたい職業って何?

ジャイアン:そんなの簡単!男の子は、ラグビー選手。ヨーロッパで活躍する選手になる!女の子は、お姫様!王室に嫁ぐことだよ。

ケンジ:じゃあ、ジャイアンは、トンガのスーパースターだね。

ジャイアン:そうだよ!トンガで私を知らない人は、一人もいません。

ケンジ:それじゃあぁ、Heboもジャイアンにあこがれてるかな・・?

ジャイアン:それは違います。Heboは、いま5歳で、ミャンマーに3歳からいます。ミャンマーではラグビーは見てないでしょう。

サリー:みんながあこがれるものを見つける大切な時期に人の生き、死にを経験したんだから・・・まだ・・夢を見つけることなんてできないんだよね。

ケンジ:夢よりもいつも安心できるもの・・それがサリーなんだと思うよ。ここでの生活でも、とみめさんは、何かと外出する公務も多くHeboにとっての日常は、サリーと一緒にいることなんだ。そのサーリーが夢中になったからHeboも船舶位置情報に興味を持った。

  

ケンジは、ため息を大きくついて

ケンジ:せっかくジャイアンに話を聞いたけど・悩みが深くなっただけか・・ごちそうさま! 真理ちゃんに言っといて・・午後はキャンセルだって、、

ケンジは、エレベーターで降りながら

ケンジ:迷ったら進むな。基本は人間関係。迷ったら人間関係構築に時間を使うべし・・と、自分に言い聞かせていた。


夕方7時仕事が終わって自分の部屋で書類整理をしていた真理の携帯が鳴った。

ケンジ:真理ちゃんちょっと話せる。

真理:このまま携帯でもいいけど、下のラウンジに降りようか。

ケンジ:そうしてくれるとありがたい。

真理が、ケンジが座っているBOXにやってきた。

真理:どうした。Heboの話?

ケンジ:うん、大分遅れて気にしてるかと思って。

真理:気にしてるどころか、ギブアップ覚悟って感じだけど、今日はなんか見えたかなって。義足の試着になかなか入れなくて・・ケンジのんびり感に正直ちょっとイラついたりして・・

ケンジ:のんびり感出すので必死ですよ。子供はこっちが焦って誘導すると絶対着いてこないから。ちゃんとチームの人間関係ができれば、相当短期間で仕上げる自信は有るんだ。その人間関係が、もう一つ何か足りない。今日の感じで、Heboが特殊な子供では無いのは確認できたと思うんだ。彼には、子供なりの好奇心も十分な知能も有る。足りないのは、欲だと思う。今まで、ミャンマーの生活でパパやママ、周りの人たちが何かにあこがれている、または、夢中になっている姿をあんまり見たことが無かったんだと思うんだ。

真理:軍事政権が急にできて、テレビでは人々が衝突する姿しか出てこないし、両親も領事館の人も緊張した毎日が続いたんでしょうね。

ケンジ:それでも大人はそれぞれ自分の時間の中でストレス発散できてたと思うんだよ。例えばサリーなんかも自分の部屋ではゲームやったりYoutube見たり・でもHeboの前では、そういう楽む姿は見せない。

彼の中で、あこがれや尊敬、ああしたいこうしたいっていう・・欲が育ってないと思うんだ。僕は、親父がピーナッツ食べながらドラゴンズを見てるのをみて、たぶん野球選手になりたいと思った。

真理:私は、お姉ちゃんがウインク見ながら踊ってて、私も真似してたから・・それで、将来の夢はアイドル歌手だったな。

ケンジ:それで、ここにいる家族でそれぞれの夢や好きなものを楽しむ姿をHeboにみせたらどうかと思うんだ。一番大事なのは、とみめさんだと思う。大事なプリンスを怪我させてしまったと自分を責めているし、公務は淡々とこなしても心安らぐ時間は無い。まして、自分の好きなことをする時間など皆無でHeboがママが嬉しそうに我を忘れてハシャグ様子など見たことが無い。

真理:私たちと話している時も時々満面の笑みで気さくな姿を見せてくれるんだけど、すぐに冷静な態度に戻るわね。

ケンジ:それで、・・・・こんな感じで、、・・・やってみようと思うんだ。

真理:明日、とみめさんに話してみる。


なにやら方策を打ち合わせ試してみるようだ。


翌朝、貴賓室に上ったケンジに

サリー:真理さんが、とみめさんには、話して理解してもらった。ケンジの思うようにやっていいよ、って言ってました。私とジャイアンもケンジに協力してって。

ケンジ:ありがとう。じゃあ、サリー、ジャイアン、こっちに来て

何やら3人でひそひそと始まった。10時を過ぎて勉強の時間が終わり、Heboが真理と一緒に貴賓室にやってきた。

ジャイアン:よし!

と、言ってYoutubeを流し始めた。

ソファーに座りサリーと昔のヤマハ時代のラグビーの試合を見ている。

サリー:どこにいるの

ジャイアン:このスクラムの中 ロックかフランカーのポジションだった。この試合はこの右のフランカー

これ、背番号7が僕

サリー:わかんないね。お尻しか見えないし・・おおっいるいる。ほんとだ・・ラグビー選手だったんだ。

ジャイアン:2010年には、トンガ代表だったから見てたはずだよ。でも、すぐにニュージーランドのプロチームに入ったからトンガのテレビにはあんまり出てないかもしれないね。そのあとは、ワールドカップ予選

で、トンガにはほとんど戻ってない。ワールドカップが終わって、すぐにヤマハと契約して、日本に来たからトンガでプレーしたのは、大学までだね。

サリー:ジャイアン走ってる!わぁーー痛そう!相手吹っ飛んでるじゃん!あーっづ すごい!あーっ捕まった。もうちょっとでトライだったのに!wああ はじまtt ドロップゴール!ジャイアンゴールに絡んだね。すごーい!!

サリーの膝にHeboが潜り込んできた。二人の顔を覗き込んで不思議そうだ。

ジャイアン:こっちの動画は、ワールドカップ予選でニュージーランドに勝った試合。さっきと同じ右のフランカー。大活躍したんだ。

真理とケンジは後ろで黙って見ている。

真理:いい感じね。ほんとの家族みたい。お父さんの自慢話にお母さんが惚れ直してる・ってか!

ケンジ:このまま二人に任せよう。じゃ僕は上がるね。

と、言って出て行ってしまった。

12時半ごろ戻ってきたケンジは、すぐにみんなで出発すると言う。

ケンジ:真理ちゃん歩いて行けるんだけど・・・

真理:セキュリティーの観点からジャイアンに車を出してもらったほうが良いかな。 ジャイアンお願い!

ジャイアン:了解!車を回します。

2分ほどの伊良湖市場についた。市場食堂の前に止めれば市場まで20m程しかない。すごい数の軽トラが、港に集まっている。

ケンジ:今からセリが始まるんだ。見学できるから行ってみよう

狭い漁港のセリ会場を車いすで移動するのはむつかしい。

Heboは、車いすを降りてサリーの手につかまり片足で跳びながら付いていった。

サリー:ううぇーーこの怪獣みたいな魚は、

ケンジ:太刀魚だよ体がきれいな銀色で刀みたいだから太刀魚

ジャイアン:この赤いのは、間抜けな顔してますね、どこまでが顔なんだ・・・

ケンジ:それは、アカヤガラ!都会のスパーじゃほとんど見られないね。

真理:こっちのギャングみたいのは?

ケンジ:サワラものすごくおいしい高級魚。あれ1匹で1万円以上する。これは真鯛、そっちがトラフグ・・

サリー:すごい種類だね。

ケンジ:伊良湖漁港は魚の量よりも種類が豊富で有名なんだ。高級料亭ではいろんな珍しい魚を揃えたいから伊良湖漁港の魚は大変貴重なんだ。今日はエンジェルライフがいつも頼んでいる魚屋さんに特別にセリに参加できるように頼んでみた。魚は、今が旬でどんな料理にも向いているスズキが良いと思う。この辺がスズキだ。大きいから1匹ずつセリ箱に入っている。どのスズキがいいかよく見て選んで!ポイントはお腹よりも背中に脂がついて盛り上がっていること。鮮度は、どれもみんな生きているから同じだけど、尾びれがすり減っているのは、体力を使っているから避けたほうが良いよ。今日は比較的大漁だから安く落とせるかもって!さあ!選んで!

サリー:1m以上ありそうね。うわぁあっちのは、飛び跳ねて出ちゃった。

ジャイアンがスズキを触ろうとした。

ケンジ:ジャイアン! 素手で触ると手が切れちゃうよ!ほらっこのエラブタを見て!カミソリみたいでしょ!気を付けて。


鐘がなった。セリが始まりそうだ。

ケンジ:決まった?番号を言って

真理:私は、5番 ジャイアンは6番ね

サリー:私は、15番 Heboも選ぶの・・・ これ?・・ちょっと小さくない? 20番だって

ケンジがそれぞれの選んだスズキの番号をメモし、魚屋さんに渡した。

ケンジ:仲卸の魚屋さんには、総額2万円までってお願いしてるから魚屋さんの判断で1匹で2万円まで粘るか・・落とせそうな魚を何匹か落とせるように考えるか任せてある。最高に良いスズキは、1匹数万円も当たり前だからセリはむつかしいね。さあ!始まったよ!

真理:えっ今、何番?

ケンジ:もう3番まで終わった。次の次5番!今5番、まだ決まらない。魚屋さん粘ってるまだ?あーっ、だめだったみたい。次も6番ジャイアンの・・っ来い!まだ、まだ・高いみたい。あーっつダメですか。セリに参加してる仲卸さんとケンジが話してる。作戦変更か?

ケンジ:次のサリーの15番は多少予算オーバーでも落としてって・・・魚が無いと次のシナリオ始まらないから・・・次が13番あっさり決まった。14番、もう15番だよ 落として!!

サリー:えーっつ どうなった。

ケンジ:まだ決まらない。 まだ、まだ、Ohwuu 取った! 値段が気になるけど・・18番、もう19番 20番決まった。Heboの選んだのも落とせたみたい。

仲卸の魚屋さんが戻ってきた。

魚屋:いやーみんなが選んだ魚が上等すぎて高くて落とせなかった。もう、エンジェルライフが来てるってバレちゃって、月の渚もクルールも高級レストランがみんなエンジェルが選んだ魚を狙っててまいったよ。でもね、おかげでどこも序盤で予算オーバーで後半戦は、いい魚が値打ちに落とせたよ。20番なんてちょっと小さいけど5Kgは有るからね1Kg700円で落とせたから1匹3,500円だよ。破格の安さ。

サリー:15番はいくらだった?

魚屋:15番は、えーっと、7kg以上ある最高級品だ!1kg2,000円だから14,000円ちょっとだな・・

ケンジ:ありがとうございます。2匹で何とか2万円以内で収まりました。


魚屋:杉本さんこのセリ箱、持って行って良いから落とした魚、入れてきな。

ケンジ:あと、軍手貸して貰っていいですか?

魚屋:良いけど ほいっ 何すんの?

ケンジ:Hebo!こっちおいで

サリーにしがみついてる。

サリーがHeboの手を引いて落とした魚のわきにしゃがんでいるケンジのもとに連れてきた。ケンジは、慎重にスズキの出っ張った下あごに狙いを定めると素手で口に親指を突っ込み下あごをグイっとつかみ巨大なスズキを持ち上げて見せた。Heboは、驚いてサリーのまたぐらにもぐりこんで目をぱちくりしている。

ケンジは、巨大なスズキを持ち帰り用のセリ箱に入れるとHeboが選んだもう一匹も同じように持ち上げた。

ケンジ:Hebo!お前が選んだ魚だよ!こんにちは!

と、Heboに近づけた。一瞬、サリーのまたぐらに隠れたが、ゆっくり顔を出して大きな輝いている魚の目を見てニッと笑ってケンジを見返した。


ジャイアンが、魚を車に積み込みガーデンホテルに帰っていった。

真理:まったく、大人が興奮するわ!

サリー:今日は、みんな食べていくでしょ!。スズキはトンガでもよく食べるけどこんな大きなスズキは始めて!料理するのが楽しみだわ!

ジャイアン:とみめさんも今日は東京から帰ってくるからビックリします。

ケンジ:真理ちゃん、今日は17時までもらっていいかな。

真理:大丈夫よ昨日は、午後しっかり勉強したから。

ケンジ:よし、午後は、魚の勉強をしよう。サリー、たぶん僕とHeboで勉強できると思うから サリーは、晩御飯の準備をお願いします。

貴賓室に戻るとパソコンを開きケンジがHeboに

ケンジ:Hebo、どの魚が市場に居たか思い出せる?

と、声をかけた。Heboは、ためらうことなくパソコンの前に座ると市場で見た魚の写真を次々とクリックして自分のクラウドフォルダーにドロップした。

ケンジ:もうそれぐらいかな?

と、言ってクラウドフォルダーを開くと20種類を超える魚の写真が入っていた。

真理:何これ? メヒカリ? こんな魚・・いた?

ケンジ:いたよねHebo! 端っこの方、キスとかニベの横にね。

Hebo:得意の眉を上げる合図で返した。

ジャイアン:これは、いました。逃げ出して港を歩いてました。

と、ワタリガニを指さした。


とみめが帰ってくるとHeboは、駆け寄り市場でケンジが大きな魚を手づかみした話を真っ先にはなした。

あと、自分が見ていたメヒカリを猫が盗んでいっておじさんか棒で猫を追い払て、そうしたらトンビがメヒカリを盗んでいったことも一生懸命に説明したが、誰も見ていなかったんで大人たちのリアクションがいまひとつ。

大人たちは、もっぱら競り落とした金額や大漁だったおかげで少しい小さめのHeboが選んだスズキが一番値打ちに落札できた話で盛り上がったが、Heboはそんな話はどうでもよかった。

総重量12Kgのスズキ料理は、ジャイアンのおかげで、きれいに食べきった。

田原、とりわけ伊良湖岬には多くの自然がたくさん残されている。様々なカテゴリーについて、ネットで基礎知識を学び、生きた実物を自然の中で観察することができた。世界でも珍しい反対巻きのカタツムリ、南の島まで渡り鳥のように飛んでいけるチョウのアサギマダラ、竹串で作ったカマキリの妖怪、ナナフシにハヤブサにサシバ、犬のように大きな野兎、朝になるとアスファルトに並んでいる子供マムシ、狸にキツネにアナグマ、観察の対象はいくらでもいる。

時にはケンジとジャイアン、Heboの男ばかりでテントに泊まって野生動物を観察した。自然の中に飛び込んで動物や昆虫を見つけた時の感動は、ネットで見た時とは比べ物にならない。

野生での観察を重ねるたびにHeboは自分の車いすが邪魔だと感じるようになった。片足で十分進めるので、ケンジも車いすなしで連れていく。Heboはたいていのところは片足でケンジについていくことができた。ただ、ぬかるんだ林の中、砂浜、岩場を登るときも片足のHeboは、ケンジに抱かれて移動した。


ケンジは、Heboの変化を感じ取っていた。今なら義足に興味を持ってくれるかもしれない。そう思った。






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