エンジェルライフ⑪トンガの未来の王子様。心を閉ざしたHeboのリハビリを支えるメンバーは。
ミャンマーの内戦に巻き込まれ地雷を踏んで左足を失ったトンガ王国の子供Hebo君。事故の衝撃的な体験から笑顔が消え会話ができなくなった。子供に義足を与え訓練するには子供とリハビリ担当の信頼関係が最も大切だが、メインクルーの真理は、治療の遅れに悩んでいた。リハビリの担当、杉本もHeboとの信頼関係づくりに苦戦していた。偶然見つけた方法は、伊良湖岬の目の前の海がくれた思わぬ方法だった。
⑪
未来のトンガの王子様
トンガ王国の子供が、治療を受けに来た。内戦が続くミャンマー地雷を踏んで左足、下肢を失った。事故のショックで明るく話すことが、ほとんど無い。
義足を合わせてリハビリを行うが、リハビリには、作業療法士と患者の人間関係が最も大切だと言われる。あさかの選んだメンバーは、
あさこ:真理ちゃん!予定表!新規のお客様の指名、入ってる!。急だけど空いてたから明後日からで入れといた。
真理:大丈夫です。
あさこ:来週のメディアの取材はこっちでキャンセルしとくね。
真理:お願いします。
真理:トンガか、ニュージーランドの上の島国ね。子供の足が大ケガ 左膝から下を切除か・・・
セントレアに旅客機が降り立った。
真理:あっ、車いすのあの子ね。お母さんかな・・
真理:あのーーエンジェルクルーの中村真理です。
とみめ:よろしくお願いします。とみめ・トゥポウです。
真理:とみめさんで、よろしいですか。
とみめ:はい、私は、日本人で、夫がトンガの人で、ミャンマー大使をしています。
真理:とみめさん、ここでヘリコプターに乗り換えて頂きます。
専用口からヘリポートへ案内する。エンジェルライフ専用のヘリコプターSkyangel が、ガーデンホテルの屋上ヘリポートへ向かった。
真理:向こうに見える半島の右端が、伊良湖岬です。Hebo君の診療施設は、あそこにあります。
とみめ:きれいな景色ですね。
真理:右側が伊勢、志摩半島、正面右寄りの三角形の島が神島です。
ヘリが、ガーデンホテルの屋上にあるエンジェルライフ専用のヘリポートに着陸し、あさこ、エリが出迎えに来た。
あさこ:チーフクルーのあさこです。
エリ:山岸エリです。よろしくお願いします。
エリが、貴賓室に二人を案内する。
真理:お名前は、、
車いすの子に話しかけた。
Hebo:・・・
真理:Hebo君だよね。5歳ね。足はもう痛くない?
Hebo:・・・
真理:足はなくなっているのに痛みを感じることがあるみたい。お話しできるようになると良いね。
今回のエンジェルライフ側のメンバーは、メインクルーに真理、サポートメンバーにエリ、医師に森嶋直斗、真理は、戦場での負傷者の治療に長けている直斗を指名していた。リハビリの作業療法士、義足装具士に杉本健司。通称ケンジ、彼も海外経験が豊富で、戦争による負傷者のケアに実績がある。
杉本は、作業療法士、理学療法士、義足装具士を経験してきた。新しく関係する人が少ない方がHeboとの人間関係を築きやすいと考えて杉本が指名された。
とみめ:赴任地のミャンマーで通学バスが敵対勢力に襲われてドライバーが撃たれて・・子供たちは慌てて散らばって逃げたんだけど・・Heboは、逃げた先で地雷を踏んでしまって。
真理:怖かったでしょうね。
直斗が、エンジェルライフの貴賓室に着いた。
直斗:遅くなりました。主治医を務めます森嶋直斗です。
直斗は、とみめやHeboに挨拶すると、真理を呼んで、
直斗:真理ちゃん二人とも眠らせちゃうけど。
真理:二人とも?どういう事?
直斗:後で説明するよ。
直斗は、”Heboこれ見て”と、言ってHeboの口にタオルを押し当てた。Heboは、意識を失った。その後、麻酔を注射されHeboは、ぐっすりと眠りについた。
とみめには、直斗が指示をして、真理が用意した紅茶を進める。
真理:とみめさん、軽い睡眠作用のある紅茶です。お疲れでしょうから、少し眠られてはどうですか。
とみめは、紅茶を飲みソファーに座り、アイマスクにヘッドホン、VintageNOTEの曲を聴きながら眠りについた。
眠った二人を一緒に来たメイドのサリーとSPのジャイアンが寝室に運ぶ。
直斗は、Heboの治療に当たる関係者を集め当面の治療方針を協議しようと持ちかけていた。
直斗:早紀ちゃんZoomつないで。
早紀にトンガの大使館の医務官にリモートの映像をつなぐよう頼んだ。
直斗:先生!聞こえてますか、OKですね。ハイ。当面の治療、介護の方針を話し合いましょう。
真理と直斗、トンガの主治医、早紀に杉本も加わってリモートで、話が進む。
直斗:リハビリの杉本さんにも参加してもらってます。
杉本:よろしくお願いします。杉本です。
直斗:まず眠ってもらったのは、疲れすぎると人間は眠れなくなるので睡眠導入剤を使いました。長旅と心労で疲れているのは当たり前でそこで何か説明しても良い話し合いはできません。Heboの応急処置は完璧にできているので外科的な緊急処置はいりません。体内に残る鉛や金属片の除去、イオウによる影響は今後の治療で注意が必要です。
真理:Hebo君の治療をエンジェルライフに任せて頂いたのは切断した足の治療というよりもまずは襲撃を受けた時、その後の地雷による事故による心のダメージの回復を重点に置いたためです。
最も大きな衝撃を受けたのは事故後の収容施設での待機時の体験だと思います。まわりには、ケガをした人も収容されていて、中には、すでに亡くなった人もいました。Hebo君と同じように手足を失って痛みに苦しんでいる人も・・みんな一緒に寝かされ生と死の区別もない世界です。何日も地下壕の収容所で腐敗した死臭の中で一人で生かされていく時間が幼い彼の心を押しつぶしていく。Hebo君は、お母さんを見ても笑いません。今もその状況は変わってなくて、おとなしく座ったままあまり動きません。
暴れん坊で、いたずらっ子だったなんて想像もできません。
ご両親が、エンジェルライフ、日本の環境を選択したのは、平和な日本にHebo君を笑顔にするヒントがあると考えたからだそうです。
真理:今回のチームには、リハビリ、義足装具の専門家、杉本さんに参加してもらいます。杉本さんは、メンタルケアでも実績がありHebo君の治療に貢献できると期待しております。杉本さんからリハビリの計画について基本的なスタンスをお聞かせください。
杉本:正直言って、Hebo君のような体験をした被害者はあまりいません。どのような戦場でも子供が怪我をすると最初に別の場所に連れていかれることが多く、ほかのけが人や遺体と放置されるケースはありません。それほど、厳しい状況だったのでしょう。
Hebo君の治療は、誰が行っても困難が予想されます。Hebo君のための治療でなくてはなりませんが、この治療によってHebo君の変化を見逃さず我々が成長することが治療に繋がります。
直斗:杉本さん、Hebo君のリハビリの基本方針を伺っているんですけど・・・
杉本:ですから基本方針は、Hebo君の変化を見逃さずエンジェルライフが一緒に成長することがリハビリの基本方針です。
直斗:今の段階で、やるべきこととか・・・・・・
真理:森嶋先生!先生! 素直に分からないことは分からないで良いと思います。わからないと認めて 静かにHebo君の変化を観察しましょう。それぞれの立場から。
エリ:看護師はいつも初めての人と会って、すぐに身体的接触があり、場合によっては下着も交換して・・お互いの人格を知る機会もなく、すぐに看護が始まります。大人は、患者さんもこんなものかと協力する姿勢をすぐに見せてくれますが、子供は、信頼関係ができるまでは、何もしてくれません。
提案なんですが、昔看護学校で習ったんですけど、人間の欲に順番をつけると最初が睡眠で、次は食欲だと聞きました。
直斗:そして、次は性・・
真理:森嶋!センセイ!
エリ:トンガの料理を私たちが、とみめさんに教えてもらうのはどうですか?Hebo君もとみめさんのアシスタントで手伝ってもらいます。
真理:田原は食材も豊富だし蒲郡、豊川、浜松まで含めればトンガ料理につながる食材、スパイスもありそうですね。
杉本:食事を通してHebo君の心を開いていこうと・・大変興味深いです。普通の医療現場ではできない、エンジェルライフならではの治療方法です。
エリ:結果につながると良いのですが・・
打ち合わせが終わり帰り際
真理:直斗!あんたさHebo君の主治医に、へったくそなトンガ語でマロ エレレイとか言って挨拶してたけどHebo君の主治医は内戦状態のミャンマーに赴任してたイギリス人! 英語しか話さん!だいたい、トンガは英語が公用語だから!
直斗:マジで、、、はずっ・・・
真理:ほんと詰めが甘いんだよ!
Heboの診療が始まる。とみめと、Heboが宿泊し診療を受ける貴賓室は、健康管理センター、スポーツジム、ナイトクラブ、など、
すべての施設が併設されている。どの施設に行くのも貴賓室のウェイティングルームを経由しなければ行けないようになっている。
診療開始の前日、とみめが杉本を夕食に招待した。
真理:杉本さんホテルのロビーですね!貴賓室への上がり方を教えます。エレベーターのボタンは4Fまでしかありません。延長ボタンを押しながら暗証番号を押すと自動的に貴賓室の入り口に止ります。番号を言いますね。23423 です。
番号を押すとエレベーターが動き出した。エレベーターが止まって扉が開くと真理が笑顔で待っていた。
杉本:ちょっと緊張しました。5階以上を貸し切っていると聞いていましたので・・
真理:先に仕組みだけお教えしておけばよかったですね。
杉本:ここは、何階になるんですか?
真理:貴賓室の階数は、セッキュリティー上、教えられません。
杉本:警備体制も万全ですね。
杉本:ここが、ウェイティングルームか!?
奥にカウンターバーとボックス席が3つほど、豪華なソファーが囲んでいる。高そうなシャンデリアと窓際にはダイニングテーブル。
真理:とみめさんとHebo君があちらでお待ちです。
車いすに座っているのがHebo君だと分かった。横に座っていた女性に近づき、
杉本:杉本です。よろしくお願いします。
とみめ:とみめ・トゥポウ トゥポウは、発音が難しいですね。とみめで良いですよ。
杉本:ご招待ありがとうございます。
とみめ:飲み物は、何にしますか。
杉本:ビールをお願いします。
とみめ:真理さんは、さっきの続きで、まだ白で良いですね。
真理:とみめさん、それは内緒で・・
とみめ:サリーもジャイアンも一緒に食べましょう。
サリー:失礼します。
ジャイアン:頂きます。ビール持ってこよ。
真理:じゃ乾杯しましょう。
とみめ:Heboもジュース持って、乾杯! 料理も適当に取って食べてください。すべてサリーと私と時々真理ちゃんの手作りです。
とみめ:杉本さんサリーはメイド兼シェフ ジャイアンはSP兼Heboの先生兼お兄ちゃん。サリーは日本人、ジャイアンはトンガ人です。元ラグビー選手で日本でもプレーしてました。
サリー:五郎丸選手とも一緒にプレーしてました。
杉本:五郎丸さんは、ヤマハでしたね。
とみめ:サリーもジャイアンもCall nameです。彼らの家族の安全のためです。だからここで聞いた話は内緒です。五郎丸さんの話もね。
真理:とみめさんは、実はとても気さくな人で誰とでもすぐに仲良くなれる人です。Heboも事故の前はそうだったんですが事故後こうやって黙っていることが多きなりました。
とみめ:heboは、すぐ飽きてどっか行ってしまうと思いますが気にしないでくださいね。少しずつ改善できればいいので・・・
杉本:真理さんさっきの続きって言ってましたが・・
真理:あんまり夕日がきれいなんで飲みたいですね。って言ったら とみめさんが、わたしもって・・・一緒に先に飲んでました。ゴメンナサイ。
杉本:僕もあの夕日見て僕は大浴場で息を飲んでました!
サリー:うまい! 座布団1枚!
杉本:笑点、知ってるんですか
サリー:当り前じゃないですか。日本人ですよ
とみめ:もちろん私も知ってますよ。私が見てた頃は、先代の円楽さん。腹黒くない方・・
ジャイアン:杉本さんまだビールで良いですか
杉本:ワイン頂きます。白で・・
真理:杉本さん昨日はどうでしたか!
杉本は、サポートメンバーのエリの誘いで、エリに佳代子も参加して歓迎会と称する飲み会で、いじられていた。
杉本:どうでしたと言われてもどこまで・・・
とみめ:大丈夫ですよみんな佳代子さんの洗礼を受けてますから・・
杉本:あっつ それなら大丈夫ですね。驚きました二人のマシンガントーク。
真理:オルカだったんでしょ。カウンターに挟まれて!
杉本:エリさんも酒豪ですね。飲んだら気が強くなって、しらふの時の優雅な気品からは想像できませんね。
とみめ:普段、気を使って演じてるから飲むとね・・・
杉本:店長の伊藤さんに、もう閉店過ぎてるから帰ってくれって言われるまで飲まされて・・
ジャイアン:結局、次で最期って、連れてかれたのは、病院の仮眠室。
杉本:何で分かるんですか!?
ジャイアン:飲みすぎて帰れなくなった人を、仮眠室に連れ込んで泊まっちゃうんだ。
杉本:ジャイアン、なんでそこまで知ってるの?
真理:エリがなんでもかんでもジャイアンに吹き込むから。
サリー:Heboはもう退屈だね。もう寝るか?行こう!連れていきますね。
車いすのHeboをそのまま連れて行った。
とみめ:お願いします。
杉本:Hebo君 おやすみ!
Hebo:・・・・
杉本は、満面の笑みを作っておどけて見せたが、Heboの反応はない。
真理:杉本さん。気にしないで、ゆっくりね。
ジャイアン:僕もモニタールームで、待機します。
杉本:もう食べたの?お酒は?
ジャイアン:運動しないから太ります。お酒もあんまり強くないよ。
真理:って言ってるけど・・アニメでしょ。
ジャイアン:少しだけです。
とみめ:日本のアニメが大好きで・・・私も大好きなんですけど・・・
杉本:だから、Callnameは、サリーとジャイアンですか・・・サリーちゃんと、言えば・・よしこ・・いや・・
とみめ:いいわよ!言っても、よしこちゃんでしょ! 似てるって、よく言われるんで・・・
真理:いくら酔っぱらってても、真理さんに直接、言ったのは杉本さんが初めてですよね!?
とみめ:ほんと!そうかもね?
杉本:いや・・すいまっせん・・
とみめ:世界中の国で、女性の美人の基準っていろいろでしょ。トンガの近くにパプアニューギニアって島国があるの
そこでは、女性は太ってなくてはいけないの。痩せてると旦那さんが奥さんを幸せにしてないと責められるんです。
トンガでは、私が美の基準ってことじゃない!? だってプリンスが選んだんだからね!
杉本:なるほど、そうですね。
とみめ:主人に言わせると顔じゃなくて前向きな性格だって言うけど・・顔って言ってほしいよね!(大爆笑)
とみめ:杉本さん、昨日えりさんと飲んで、主治医の森嶋先生の話が出たでしょ!
杉本:ええっ まあぁ
とみめ:エリさん新人さんが来ると必ずその話するみたいで・・
真理:私に気を使ってるんだと・・
杉本:えっ・・なんかあったんですか?
とみめ:エリさんから聞いてないんですか? それじゃあ、昨日はそんなに酔ってないわね。
真理:違いますよ。佳代子さんとバトルになってるから話す暇がなかったんですよ。
杉本:森嶋先生がどうかしたんですか?
真理:そうですね・・どうせ分かっちゃう話だから・・・私が先に直斗と婚約してて、破局して・・エリと婚約。
とみめ:随分、はしょってるわね!
真理:もう、今日はいいですよ。
とみめ:ティファニーの話!何回聞いても面白いのに!
杉本:ティファニーって? なんです。
真理:とみめさん・・また今度・・・もっとがっつり飲んだ時には自然と出ちゃいますから。
(読者の皆さん第⑩話で、ティファニーの話は、お楽しみください!)
とみめ:杉本さんトンガまで視察に行ってくれたんですよね。お疲れさまでした。オークランドから?
杉本:フィジー経由です。時間も短かったし、経費は自分もちなんで安い方で・・
とみめ:そうですね。フィジー経由の方が早いし、断然安いですね。オークランドからのロイヤル・トンガ航空も利用してみて!トンガは観光に力を入れているので、格別の空の旅を約束するわ。・・トップ営業ね・・
真理:最初の打ち合わせは、オークランド経由で行かせてもらって、CAさんが、みんな綺麗でグラミー賞のレッドカーペットみたいでした。
杉本:よし子ちゃんじゃなかったんですか!?
とみめ:トンガでも、CAは、国際基準だから(大爆笑)
杉本:とみめさんは、こちらに来て伊良湖岬の灯台って、見に行きました?
とみめ:いえ、まだですね。Heboが、外に出たがらないので・・・
杉本:さっき、初めて行ったら、西に夕日が沈み、東から月が登ってくるのが見れて感動しました。
真理:1年に何回か、日没と月の出が同時に見れます。晴れてないとダメですけど・・
杉本:夕日と月の出が一緒に見られるなんて初めての経験でした。
とみめ:沈む夕日をみて・・振り返ると月が登ってくるんでしょ!なんてロマンチックなんでしょう・・
杉本:まわりのカップルがうらやましかったですね。好きな人や家族とこんな景色に包まれるなんて、幸せだなって・・
Hebo君のことは、勉強の連続だと思いますが、挑戦する勇気をもらいました。
とみめ:真理さんから杉本さんとの最初の介護方針の話を聞きました。”Heboのようなケースはあまりないので、これと言う介護方針は決められてない”と、真理さんこの人なら信用できるって契約を正式決定したって言ってました。
真理:そうですね。どんな専門家も分からいこともある。いつも敏感な観察力を持って学び、変化してこそ本当のプロだと思うんです。杉本さんはそんな人だと確信しました。
杉本:僕の一番得意なとこをくみ取ってもらって嬉しいです。
真理:そしたらそのミーティングで、直斗のやつったら”介護方針を聞いてるんですけど”とか言っちゃって・・・むかついちゃいました。
杉本:有りましたねそんな感じの下りが、その時も真理さんがフォローしてくれましたね。
とみめ:みなさんならきっと、いい結果に繋がります。壮絶な経験をしたHeboの心を解きほぐすのにはいろんな問題が待っていると思うんですけど・・よろしくお願いします。
杉本:明日からHebo君のリハビリと歩行用の義足の試着を行います。今日は、この辺で失礼します。ご馳走さまでした。
真理:杉本さんもこれで、とみめfamilyですね。
とみめ:そうですよ。みんなで、Heboとエンジェルライフの未来を作りましょう。
杉本:それではまた明日。真理さんは?
真理:私は、クライアントが居る間は24時間一緒なんです。休みや体調不良の時にサポートのエリが変わってくれます。同じ階にクルー用の部屋があるので・・
杉本:完全介護体制ですね。
エレベーターに乗る杉本
真理:あっ 明日はパスワードがまた変わります。エレベーターのインターホンか携帯で伝えます。
杉本:分かりました。おやすみなさい。
大人たちの信頼関係は深まってきているが、肝心のHeboとの信頼関係を築くにはどうすればいいのだろう切っ掛けすら見つけ出せていない。




