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ギフト
ごきげんだね。
私だけの空間に低い音が降ってきて誰だろうと横を向く。
日に焼けてしまうよ と傘で日陰をつくってくれた。
お昼からカクテルを飲んでのんきになった私は船のはじっこに座って海を眺めていた。
アルコールの力で何もかもが大丈夫に思えて、問題など1つもないように心は穏やかだ。
いつも強ばっている体は柔らかく緩み、すべてのものと一体の様に感じる。
私は受け入れられ、私も受け入れていた。
こうして彼と目を合わせ微笑むことも出来る。
あったかい風が吹いた。
料理のにおいがした。誰かがお昼の準備をしているんだ。
「良かったね。これで安心出来そう?」
彼の言っていることが分からず空を見つめて考えをめぐらせる。
「さっき君にたくさんのギフトが届いていた。知らなかった?
“君の信じていたことは間違いじゃなかったんだよ”」
さっきよりゆっくり、優しい声色で話す彼に心が震える。
そうか、
良かった。
泣いてしまいそうだ。




