第5話
「あ、あの、ルイスさん。何故私は突然服をひん剥かれたのでしょうか?」
ルイスとのお茶会を楽しんだ後、ルイスに渡したいものがあるといわれ雑貨屋の上の住居部分になっている一室に招かれた。
そこに入った瞬間悪魔のような笑みを浮かべながら「服、全部脱いで。」と言われた。
意味が解らず理由を聞こうとした瞬間だった。
「嫌ならいいよ。でも僕は僕のお願い聞けない駄犬なんて飼い続けられないなぁ。」
悪魔の笑みを浮かべながらついに私を駄犬扱いして「僕はいいんだよぉ?」と言いたげなルイスを見て「言われた通りにしなければ」という感情にさせられ、私はおとなしく下着姿になった。
そして今あまりの恥ずかしさから半泣き状態で正座してルイスの指示を待っていた。
するとルイスは満足げに天使の笑みを浮かべて星座で座る私の頭を「いい子いい子」と言いながら撫でる。
いい子はうれしいが本当に目的がわからないのとちょっと寒いので体が震えてきてしまったのだった。
「あれ?怯えてる?大丈夫。まな板の犬と交尾なんてしないから。」
天使の笑顔でひどいことを言ってくるルイス。
そんなルイスの言葉に傷つき泣けてきた……。
「渡したいものがあるって言ったでしょ。今日は僕のアリスにお洋服をプレゼントしようと思ったんだ。でも剥いてみないと色々サイズわからないなぁって思ったんだよ。アリスってばまな板はまな板でも一応女の子なのにいつも僕の家に男物の服着てくるんだもん。正確なサイズが解らなかったんだよぉ。」
私が傷ついているのをわかってやっているのか「まな板、まな板」とやたら連呼してくるルイス。
ルイスは見た目こそ12、3歳くらいの子供のような見た目をしている。
その実実は年齢は27歳と随分な年上だったりする大人な男だ。
それなりに経験豊富だと聞いたことがあり、特に好みは「胸が大きい子」と言っていた。
だから「まな板」といわれるたび「お前は女としては眼中にねぇ」と言われているみたいで本当に傷つくということをわかっているのかわかっていないのやら……。
「あれ?アリス。黙り込んじゃってどうしたの?もしかしてまな板まな板って言われてるの気にしちゃった?」
小悪魔のような笑みを浮かべながら私の顔に顔を寄せて語り掛けてくるルイス。
そして鎖骨の中心から胸元まで軽く指を滑らしてくる。
別にそれをほかの人にされたならともかく、ルイスに触られたことが問題なのだと思う。
なんだか恥ずかしくなってきて全身から火が出そうな気持になったその時だった。
「僕が手伝ってあげようか?大きくするの。」
耳元でささやかれたルイスの声に私の顔は恥ずかしさの限界値を超え爆発した。
そしてあまりの恥ずかしさからついついルイスを軽く押し飛ばしてしまう。
小柄なのに意外と押し飛ばせなかったルイスは「おっと。」と言いながら数歩ふらついただけだ。
そして天使の笑顔ではなく悪魔の笑顔で「あ~あ。」と言葉を吐き出した。
「アリスから触っちゃだめって言ったのに触っちゃったねぇ。これはお仕置きが必要だよね。」
私が恥ずかしくなってルイスを押し飛ばすのを計算していたかのように「計画通り」と言わんばかりの顔で黒い笑みを浮かべているルイス。
一体何をされるのか。
そう身構え、目を閉じたその瞬間だった。
私の膝の上に何かが落ちてきた感触を覚え、目を開けひざ元を見る。
するとそこにはなかなか上等そうな生地の服があった。
ぱっと見紳士服だ。
「いつも着てきてる服は似合わないから次からはこれ着てくること。それと、まてができない駄犬の離し飼いは危ないからこの首輪もちゃーんとつけてね。」
天使のような極上スマイルでとんだ発言をするルイス。
そんなルイスの言葉に驚いていると私はルイスの手によって明らかに一目であいつやばい性癖ありそうと思われそうな鎖付きの首輪をつけられてしまうのだった。