休日の風景 3
そう言いレイはリノ達の方向へ視線を向ける。
フェリアはリノ達の姿を見ると安堵したように、
或いは呆れたように息をつくとレイに向き直り
肯定を告げる
「えぇ…彼女達の事です。
レイ兄と…名前だけは伺っておりましたが…
貴方の事だったのですね、彼女達が時たま何処からか甘味料や香辛料、薬を調達して来てはレイ兄がくれたと言うので不思議に思ってましたが…」
そう言われレイはばつが悪そうに頭をかくと
苦笑しつつ言葉を続けた。
「えぇ…彼女達の言うレイ兄とは俺で間違いないかと…まぁ…うちは錬金術稼業なので困った時は是非ご利用下さい、其方の神父様とは昔世話になった恩が御座いますので寄付の代わりに彼女達に渡しておりました。」
まぁ……とフェリアは驚いた様に口許を抑えた。
その様子を見て咳ばらいを一つこぼして白髪の青年は芝居がかった様子で名乗る。
「改めまして…レイ=ハインツ・クライスと申します。以後お見知りおきを…シスター・フェリア」
などと…キラキラと面はいいので相手が頬を朱に染めてしまうのも無理はないことだろう…
弟子の視線が痛かったりするのだがそれはそれ、これはこれで…