休日の風景
「「「ごちそうさま!!」でした」です…」
と子供達は食器を重ねてレイの居る炊事場へと
持っていくと完食したことを告げる。
「おう、わざわざ食器持ってきてくれてありがとうな…どうだ何時もと味付け変えてみたんだが…?」
とレイは子供達からそれぞれ食器を受けとると
それを洗いながら味付けの有無を聞いてみる。
だが…まぁ…相手は子供、当然感想も決まってくるのだが…
「ん~…言われてみればなんか
甘かった様な気がする。」
「そうか?、逆に味は変わってなくてふわふわ感が違ったような気がしたけど…」
「いや、ふわふわ感は変わって無かったように思うよ?甘くて
なんかいい匂いはしたけど…」
レイはフフッと笑みをこぼすと答え合わせだと言わんばかりに一つの小瓶を取り出した。
「お、リノはちゃんとそこまで味わってたんだな、その通り、香りが新しくなってたんだよほらこれ…この匂いだろ?」
そういいレイはリノと呼ばれた少女にその小瓶を渡したリノは小瓶から漂う匂いを嗅ぐと首を縦に降り…
「そう、これの匂い、スビラネの蜂蜜でしょ?」
スビラネ、ソレはこの地区にのみ原生し強く甘い香りを放つ薄紫の花である、面白いのはこの花は夜のみに咲く花と朝のみに咲く花同じなのに全く違う蜂蜜になるのだ。
朝のスビラネからとれた蜂蜜はアロマ等にも使われリラックス作用があり落ち着く香りとして知れ渡っている。
逆に夜のスビラネからとれた蜂蜜は香りは薄れ甘味が強くなっているのだ。原理は不明であり学会では花事態が一種の蜂に作用するフェロモン的な物を持つのでは無いかとされている。