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アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
メイク・ヒステリー・イン・ザ・レース
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明日の神獣説明

 レースは明日からだというが今日ログインすると運営から通知が届いていた。


 イベントに参加するかしないかの判断で、はい、いいえと書かれている。

 私はもちろん参加するのではいのところを押した。


「さて、イベントに向けて準備をするか…」


 まず、回復手段だな。

 一日二日で大陸は横断できないと考えると、回復手段とご飯は大切だ。

 満腹度というものがある。餓死はしないのだが、満腹度が0になると自身のステータスが10分の1になってしまう。


 だから腹ごしらえ出来るものを用意しなくちゃならないが…。


「野生のウサギでも狩って焼いて食ったほうがいいのかな…。でも栄養バランスが…。いや、ゲームだから栄養もクソもないけど」


 むしろ野菜だけ食べても満腹度は充分回復する。ほうれん草食べても十分強くなれるのだ。ポ○イかよ。


「ま、あとは投げナイフ用のナイフ補充…。ざっと50くらいでいいか」


 今まではルビーがあしらわれた短剣を投げて回収してってだったが面倒なんだよな。これ高かったんだし…。

 ふむ、でも、途中で買えるとは思うけど金稼ぎしてる余裕もないだろうしな…。現在の金はおよそ25万。素材とかも売ってないし魔物を倒してコツコツ集めた金だ。


「しゃーねぇ、素材売るか…」


 イベントは金稼ぎしてる余裕もないだろうしな。

 私は素材を売りに行こうとした時だった。私の右手の紋章が光出す。

 その光が私を包み込んだ。







 光が止むとそこは聖域の中だった。

 えっ。ハイドに私は召喚されたってこと? ハイドは笑いながらこちらを見ている。

 えっ、これって召喚もされるの? 


「や、やあハイド。なんのようだい?」

「ガル」


 と、何かを手渡された。

 渡されたのは牙。審美眼で鑑定するとジキルタイガーの大牙(たいが)というものでレア度が高い。てか、普通は手に入れられない素材のようで…。


 こ、これを渡してきた意図はなんだろう?

 私は神獣化し話を聞いてみる。


「えっと、なにこれ」

〈なんかレースに参加するって聞いたからお守りぃ〉

「お守り…」

〈君はおいらになれるんだから足は速いよ。レースの優勝頑張れ!〉

「ま、頑張るけど…」

〈レースは神獣たちも見に行くようだから応援してるよ〉


 …今なんて?

 神獣たち?


「まって、神獣たち?」

〈人間が何か面白そうなことするって言ってるから見に行くって言ってる〉

「…ハイドと、フルムーン・パレス?」

〈七体みんないくよ。どこかで出会うかもな〉


 なるほど。このレースは神獣たちと出会うチャンスということか。

 

〈そのレースで気に入った人がいれば契約するかもねー。ま、おいらはミーミルがいるから無理だししないけど〉

「え、レースの時って神獣テイムしやすい系?」

〈まぁ、みんなも楽しみにしてるし楽しませてくれたらするんじゃない?〉


 な、なるほど。これはチャンスということか。

 神獣をテイムということは大きなアドバンテージになりあるからな…。

 イベント時、ジキルタイガー以外はテイム可能となるわけだ…。


〈でも、彼らだってプライドはあるだろうから結構厳しいとは思うけどね〉

「あー」


 普段よりは優しい条件だけどそれでも難しいということか。

 ま、簡単すぎてもアレだしな。そのくらいがちょうどいいんじゃないだろうか。


〈神獣は少しは緩くなるとはいえそれでも難しいよ。人間を基本的に信用してないからね〉

「の割には私にめちゃくちゃ心許してるような」

〈ミーミルは信用できる〉


 なんか、照れるな。


〈呼び出してごめんね〜。それじゃ、またね〉


 と、帰された。

 私は神獣化を解き、目的である素材屋にいくことにしたのだった。
























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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] このレースで、ミーミルの他に神獣をテイムする人が現れるといいな [気になる点] ミーミルが腹ごしらえしなきゃいけないところで「野菜のウサギでも狩って〜」になってましたよ。 「野生のウサギを…
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