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アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
身と心を焦がす戦いの鐘
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ダンジョン攻略レッツラゴー

 お目当てのダンジョンはアイスマクス帝国の帝都から遠いところにあるらしい。

 フォルマト男爵領という場所の一番栄えている領都フォルマトの近くの森林にあるらしい。推奨レベルは130と高く、初心者であるマリーを連れていくとなるとアンジュだけじゃ厳しいらしい。


「ダンジョンか。久しぶりだな。チームに加入してからというもの全然攻略していないな」

「ソロの時はやってたの?」

「たまにな。ダンジョンの魔物はレアドロップがとてもいい値段で売れる。このフィールドの魔物とは違って武器も落とすことがあってな。その武器でレアリティが高いものもあってそれは高く売れるんだ」


 クロムがそう説明してくれた。

 私はダンジョンに対しては初心者なので説明はありがたい。


「まさかクロムさんまで来てくれるなんて……」

「いけなかったか?」

「いえ! 助かります!」

「そうか。ならさっさと潜ろう」


 私たちは目の前のダンジョンの入り口に向かって歩いて行ったのだった。

 ダンジョン内に入る。石の壁に松明が飾られており、道を少しだけ見えるくらいには照らしてくれていた。

 私は一応気配察知だけ展開しておく。


「早速なんかいるな」

「ミーミル、私がやるか?」

「私がやるよ。どんなのが相手なのかな」


 私はその敵の前に出る。

 敵は骨。審美眼で鑑定してみるとスケルトンナイトと表示される。骸骨が剣と盾を持ったものだ。進化するとスケルトンウォリアーとなり鎧を着るらしい。

 魔物も進化するんだな。


 スケルトンナイトは骨を鳴らしながら剣を振りかぶる。

 私は一気に距離を詰め殴るとすぐに倒れたのだった。案外防御力はないようだ。スケルトンナイトが倒れ、宝箱が落ちる。

 私は宝箱を開けると中から剣が出てきた。


「なんか出てきた」


 鑑定してみるとSNソードというものだ。スケルトンナイトソードの略とは思えないが……。イニシャルが違うからな……。なんだろ。審美眼!

 審美眼で見てみると少し呆れるような説明だった。作った人はknightとnightをもじって冗談でつけたのだろうか……。スケルトンナイトのソードって出てるしな。誤植か?

 武器ランクはDで推奨レベルが130のわりに割としょぼい魔物らしい。


「ミーミルさんお見事ですっ! 回復はいりますか?」

「いらないよ。ダメージ受けてないし」

「そうですか」


 私たちは先へ進んでいく。

 ダンジョンというのはあまりわからない。よくあるゲームで不思議のダンジョンとかいうのがあるがそれは毎回地形が変わるものがあったりなかったりするよなぁ。マッピングとかしてないのをみるに毎回地形が変わるのかしら。


「ここが推奨レベル130の理由がわからないなー」


 敵とたまに遭遇しているがどれもアンジュでも苦戦はしないだろうっていう感じのレベルだ。アンジュを審美眼で見てみたがレベル119と推奨レベルより下。それでも苦戦しない相手なのだから推奨レベルというのは当てにならないのかもしれない。


 だがしかし、アンジュはそう思ってないようだ。


「ここ、ボスが強すぎるんです」

「ボス?」

「ボスだけが推奨レベル130以上なんです」

「なるほど、ボスか」


 それもそうか。

 ダンジョンというのはボスがいる。これはゲームにおいて定番のものだ。見た感じ道中のモンスターはアンデッド系が多い。となるとボスもアンデッドかしら。

 ここにミカボシたちとか連れてきたかったなぁ。叫びまくりそうだ。骸骨だったりゾンビだったりで割とパニック。


「そしてボスもそうですが徘徊ボスモンスターというのもいるんです」

「徘徊?」

「ダンジョン内に超強い敵が一体だけいるんだ。だいたい推奨レベルより30レベルは上だとされている。滅多にエンカウントすることはないがエンカウントしたなら推奨レベルより30以上超えてないプレイヤーは逃げることを推奨されている」

「ほえー。滅多に出会わない、ね」


 その説明だけでフラグたってませんか。












一部修正しました。

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] ペルソナ3の死神もですけど、徘徊してるモンスターって結構強いんですよね〜…
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