表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
永久凍土の大地にて
350/442

ミーミルのスノボ遊び

 冬といえばのスポーツはなんだろうか。

 それはスノボである。


「いぃぃやっほぉぉう!」


 私はボードで高くジャンプをした。

 アイスマクス帝国ではウィンタースポーツも盛んであり、スキーやスノボができる山があった。魔法で動くリフトに乗り山頂に行って上級者コースと下級コースがあるという。このウィンタースポーツができる山ではゲーム補正などは一切なく、自分の運動神経によるらしい。

 ここでは一切魔物が出ないとか。


「冬にやりそびれたスノボだぜい!」

「やっぱスキーよりかっこいいなあ。私スキーで精いっぱいだよ」


 リフトのところでミカボシがそう話していた。

 私とドラゴがスノボ、クロムとミカボシがスキー。クシナダがそりだ。クシナダはスキーもスノボもできないのでそり。


「私だけすげーかっこ悪いぞ……」

「クシナダってまぁ運動神経がね……」

「ミーミルのを少しよこせ!」

「むーりー」


 私たちはリフトに乗る。

 私の横にはクロムが乗り、ミカボシの横にはクシナダ。ドラゴは一人で乗っている。女四人に男一人って割とハーレムじゃんよかったねドラゴ。


「まぁ関東だとめったに雪は降らないから仕方ないだろう。できないのもうなずける」

「いや、クロム。クシナダはたぶん新潟とか北海道で生まれててもできないよ。あれの運動神経はなめちゃいけない」


 クシナダはマジで運動ができないのだ。跳び箱だって一段だけでも飛べないし後転もできないくらいには運動神経がない。

 運動ができないんなら勉強はと思うが勉強もそこそこできない部類に入る。


「ゲーム補正がかからないとマジで運動はできないよ」

「そこまでか……」


 私とクシナダは割と対照的な存在だ。私は運動神経は自慢じゃないが超よくて勉強もそこそこできる部類だ。国語だけはできないがそれ以外ならおおむね高得点は狙えるくらいには高スペックだ。


「リフトの最後が見えてきたな。次は上級行くのか?」

「上級も簡単そうだから私はシークレットコース行くよ」







 シークレットコース。

 いうならば整備されてないところのようなものだ。木が生えている中を滑りいくという。ちゃんとコースなのだが挑む場合は自己責任だということだ。


「ほいじゃいくかぁ!」


 私はシークレットコースの中に入っていく。

 そして滑り出す。木が邪魔でまっすぐ滑ることはまず不可能だ。それに結構な急斜面なのでスピードが割と出る。

 だがこの程度のスピードはいつものミーミルちゃんより遅いぜ。


「ふうぅぅぅ!」


 テンション上がるぅー! テンション爆上げだぜ!


 とその時だった。

 突如目の前に急に大きな男が現れた。男というかゴリラ? 毛むくじゃらで……。というか止まれねえ、ぶつかる!

 私は体勢を無理やり変え、男にぶつからないように軌道を変える。


 積もっていた雪に勢いよく突っ込んだ。


「ぶほっ」


 私はユキから顔を出すと。


「ダイジョウブカ」


 そう言って毛むくじゃらの男は手を差し伸べてきて……。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] 私は大丈夫ですけど、普通なら「シャベッタァアアアーーーー⁉」となるんでしょうね?(汗)
[一言] クシナダって運動ダメなのか……説明的にパン子といい勝負な感じが有るw……なお学力() コイツ今度は雪男(仮)に遭遇しやがったぞw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ