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アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
私たちの歴史の始まり
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ヘルベアーとの戦闘

 私は二人と歩きながらヘルベアーを探す。


「そういやお二人の名前聞いてなかったね」

「わ、私はフーです!」

「ぼ、僕はリオンです…」


 フーにリオン。覚えた。

 フーにリオンは警戒を怠らず武器を構えながら歩いていく。

 私は欠伸をしながら辺りを見渡すと熊の影が見える。こいつらは気付いてないようだ。


 気配察知にもたしかにデカイ反応がある。アレがボスだ。

 ただなあ、手助けするのは許されてないからなあ。あそこに敵がいると伝えるのも手助けのうちに入るだろうしなぁ。


 ただ、一つ言いたいのはあちらはこちらの存在に気づいたようでこちらに向かってるということ。

 

「…こほん。前だけ警戒しても前から現れるとは限らないぞミーミルよ」


 これは手助けじゃない。私に対する確認だ。聞こえてるかもしれないが手助けじゃない。ドジっただけ。


「リオン! 横から来る!」


 フーはリオンを引っ張るとヘルベアーの手が振り下ろされた。

 フーが引っ張ってなかったら食らってただろうなと思いつつ、私はとりあえず見守ることにした。私にタゲが向かないように攻撃や視界に入らないようにしつつ…。


「あ、ありがとうございます。手助けして…」

「助けてないっての。ほら、戦いなって」


 助けたとなるとあいつに怒られそうだからな…。

 

 フーが剣を握る。

 フーはヘルベアーに向かっていった。剣を突き刺す。

 ヘルベアーはまだ元気だ。


「それにしてもヘルベアーでかいな。3mはあるんじゃないか?」


 二人が戦闘している横で眺めている。

 ヘルベアーは魔法は使えないのか。物理攻撃で攻めるしかできないが体力は多いと見た。

 単純な攻撃しかできない分パワーはありそうだ。


「はああああ!」


 リオンが魔法を唱える。

 火の玉はヘルベアーの腹部に当たった。ヘルベアーはギロリとリオンを向く。

 今のでヘイトがリオンに行ったな…。弱点は火かな。


「リオンはそれほど運動神経ないと見たな。ヘイトをここで掻っ攫ったのは悪手なんじゃないの?」


 実際避けれそうにない。

 ヘルベアーは大きな腕をリオンに振り下ろす。リオンは攻撃を受け、ほとんど一発で即死に近かった。


「リオン!」

「や、やばい…」


 フーはリオンの前に出る。

 だがそれはやってはいけない。フーは躱せたもしても二次被害でリオンに及んでしまう。

 私は思わず足音を出してしまった。ヘルベアーがギロリとこちらを向く。


「ガアアアア!」


 ヘルベアーはこちらに狙いをつけたようでこちらに走って向かって来た。


「オラァ!」


 私は腕を振り下ろす前に顎を蹴り上げた。

 ヘルベアーはそのまま地面に落ちる。死んだわけではない。ただ怯んだだけだ。


 私は距離をとった。


「しょうがない。私がやってやる。ただあくまでもレアドロップが出たとしてもお前らの功績じゃないからな」

「は、はひ…」


 闇の二面性を発動させ、私はヘルベアーの距離を詰める。

 ヘルベアーの背中に蹴りを喰らわせた。ヘルベアーも痛いのか叫び声をあげる。


「ガアアアア!」

「オラァ!」


 私はヘルベアーを殴り飛ばす。

 ヘルベアーはそのまま動かなくなった。そのままチリとなって消えて何かをドロップした。


「あら残念」


 ヘルベアーの毛皮だった。レアドロップはたしかヘルベアーのハートとか言ってたな。ハートってことは心臓かな?

 心臓が一つの魔物にあるわけもないし必ず二回以上はやることになってるのかもしれんな。


 こりゃまだヘルベアーを狩ることになりそうだな。








 










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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] ミーミル、ワンパンする程には強くなってたよ。
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