表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
永久凍土の大地にて
334/442

幽霊コワイ

 わだかまりはすっかりなくなったようで二人はべったりとしていた。

 そして夜。私はあるうわさをシャーロットから耳にする。というのも、シャーロットは今日特別にある場所に予約をとったのだという。

 その名もロンドン塔。ロンドン塔は私でも聞いたことある。有名な心霊スポットなのだ。


 なぜ幽霊が出るのかというとロンドン塔の歴史にある。そもそも、ロンドン塔は牢獄だったのだ。あそこで数々の罪人が処刑されている。

 日本でも処刑された跡地なんかはよく幽霊が出るといわれるが同じようなものだ。人がたくさん死んでるところには出る。


 で、私はロンドン塔内部にノア、シャーロットと来ていたのだった。


「ノア、アテナさん。写真撮りましょう。何か写るかも」


 そう言ってカメラを取り出すが、ノアは怖いのかさっきから何も言葉を発しない。対してシャーロットは怖くないのか平然としている。

 ただ、私も幽霊にはいい思い出がない。だって幽霊に会いに行ったら頭がおかしい人に出会ったし。


「いいね。あいつらに土産として心霊写真でももってこ」


 私はピースサインをする。パシャリとフラッシュがたかれ、私はシャーロットに近づきカメラで撮った写真を見る。

 が、心霊と呼ばれるようなものはなかった。手とか映り込んでなければオーブと呼ばれるものもないし、顔をかどこもかけてない。期待してたんだけどな・


「じゃ、ノアー」


 カメラを向けシャッターボタンを押す。

 そして写った写真をみるとなにやらノアの肩に手が置かれているようにも見える写真があった。そして周りにはオーブがたくさんあり、色は白で危険性はなさそうなんだが……。

 ノア、見た感じ幽霊苦手そうなんだよな。どうしようか。いうべきか?


「これはこれは」

「な、なんだ!? なんかうつったのか!?」

「とりあえず、お祓い受けよう」

「何か取りつかれてるのか!?」


 私には一切寄ってこなかったくせにノアのほうには寄ってたかるのか。幽霊は怖がってもらいたいからノアに近づくとしたら怖がらないのがいけないのかもしれないな。


「わー、ゆーれいこわーい」


 そういうと。


(嘘をつけ……)


 と、どこかから聞こえたような気がした。


「ねえなんかいった?」

「言ってないですよ?」

「俺もいってない!」


 となるとさっきの嘘をつけという言葉は幽霊か! でも幽霊が何でうそをつけってつっこんでくるんだろう。

 嘘じゃないもん。幽霊怖いもん。饅頭の次に!


「や、やめろよ! お、俺もう帰る」

「そんなこといわずに。さー、中探検だぁ!」

「いやだああああああ!」


 ノアの絶叫がロンドン塔内に響き渡った。

 意外とビビりか。情けない。もうちょっと恐怖を克服するように努力しようぜ。













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] 白いオーブが沢山…もしかしてこのVRMMOをノアがプレイしたら、精霊さんに好かれやすいスキルを授かるかも…?
[一言] 幽霊ならパンドラさんの後ろに居るじゃないか。 まあ、幽霊ごときじゃ何もできないさ(あれ、俺の後ろに知らない人影が?)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ