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アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
永久凍土の大地にて
321/442

船内探検! ①

 案内されたのは飛行船が置いてある場所。

 飛行船に乗るためにははしごを登る必要があるようだった。私たちはその大きさに圧巻されていた。なにせ本当にでかい。

 小型ボート位を想定していたが、それより普通にでかく、戦艦が出来ているような感じだった。


「申し訳ございませんが乗るにはこのはしごを登ってもらうことに……」

「わかった」


 国王は梯子に足をかける。

 そして、慣れた様子で登り切り、今度は魔王様が登っていくのだった。私たちも後に続き、全員飛行船に乗るとウォグルは梯子を外し、甲板の上に置いた。


「操縦は私がさせていただきます。え、えっと、飛ぶ際は少し揺れるかもしれませんので外にいる場合は壁などに寄りかかってください。端っこにいると落ちてしまうかもしれませんので」

「かしこまりましたわ。まぁ、ポイがいれば落ちても安心でしょうけど」

「任せてください! クモの糸できちんと回収いたしますとも!」


 頼もしいことで。

 ウォグルは操縦室と書かれたところに入り、スイッチを入れる。すると、飛行船が大きく揺れた。私たちは壁にあった手すりに摑まる。

 そして、飛行船はたちまち浮かび上がったのだった。

 少し上空まで行くと揺れもなくなり、操縦室からウォグルが出てくる。


「はい、飛行成功です! あとは目的地にいくだけなのですが、飛行船がでかいので着陸するのは開けた場所が必要となりますが、平原とかに着陸すると危険なので遊覧した後また工房のほうに戻ることになります。あと、もう揺れもないので船内を探検などしたりしても構いません」


 そう言い残してまたウォグルは操縦室に戻る。

 すると、魔王様と国王は飛行船の端っこに行くようだった。落ちないよう柵はあるが、護衛はハラハラしてるのかなりませんと止めている。

 だが、国王と魔王様はそんな忠告を耳にしなかった。


「本当に飛んでいるぞ! まさか空を飛べる日が来るとは……」

「魔王領でもこの飛行船が着陸する場所を作ろうか」


 と、話していた。

 私たちも探検することにした。


「ミーミル、船内でも探検しようよ!」

「賛成だ! 気になるぞ!」

「たしかに気になるな。私も参加しよう」


 というので、私は船内を探検することにした。

 操縦室の裏に船内に入るための階段があり、私たちは階段を下りていく。ライトが明るく船内を照らしており、客室と思われる部屋がたくさんあったのだった。

 中に入ってみると、寝るためのベッド、机に椅子などが置かれており、人が一人暮らせるという感じだった。


「こっちは食堂があるみたいだぞ!」


 と、個室の外でクシナダが興奮していた。

 食堂はこちらと書かれた看板があり、私たちは食堂に向かう。食堂は船内の端っこに設置されていた。

 というのも、換気の関係もあるだろう。厨房に入ってみると一通りの料理道具が揃っていた。


「冷蔵庫には何も入ってないみたいだね」

「ま、そうだろうな……。だが、すごいぞこれは。ちゃんと火もつくようだ」

「水も出るね。どういう仕組みなんだろう?」


 食堂を一通り荒らしていると。


「すごいですわね。食堂もあるとなると本格的に過ごしやすそうですわ」

「大衆向けといった感じが否めないですね。貴族である私には厳しいものがあります」

「まぁまぁマクラウェル。こういったのも悪くないよ」

「すげえな! 本当に飛んでるとは思えねえ! 幻覚魔法かなんかじゃねえのか!?」


 と、四天王が入ってくる。


「おや、ミーミル殿もこちらに」

「あ、うん。探検してたんだ」

「ははは。たしかに探検しがいがありますね」


 と、マクラウェルは微笑んだ。

 わりと興奮してるみたいだ。


「ミーミル様。こんな素晴らしい機会を設けていただき感謝いたしますわ」

「いやいや、みんなの協力があったからこっちも助かったんだよ」

「魔王軍四天王共々、ミーミル様には感謝しております。このご恩はいつかお返しいたしますわ」


 と、いって、魔王軍四天王は傅いた。

 うーん……。こっちもこっちで助けられたんだけどなぁ。











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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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