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ミーミルの驚きの事実

 ミカボシが依頼されたものを手に入れたというので私は拠点に入ると、誰もいなかった。

 私はほへ?という顔をしていると後ろから誰かが私に剣を突きつけてくる。私は後ろを振り向けないが……誰だろう?


「よく来たね」

「……ミカボシ?」

「正解」


 ミカボシにしてはなんだか声が違うような気がする。

 というか、ミカボシはこんなことしない。こういうことをする子じゃないとなると、違う人の可能性が高い。

 私は距離をとってそいつを見る。


「あれ? ミカボシ?」

「黙りなさい。ミカボシ様と呼べ」


 と、ミカボシが性格変わったかのように剣を突きつけてくる。

 どうしたのだろう。私はミカボシを見ると、ミカボシは耐えきれなくなったのかぷっと笑いがこみあげていた。


「冗談だよ! びっくりした?」

「当たり前にびっくりしたでしょ……」

「あはは! どっきり大成功ってね! でもそこまで驚いた顔してなかったのは残念だなぁー」


 といって剣をしまい、椅子に座る。

 私も一安心して椅子に座った。


「やっぱミーミルは終わってる頃だと思ってたよ。私もちょっと案外早く終わった」

「私も三日くらいはかかったけどねぇ」

「そんなにかかったんだ。いや、移動距離を見るとそんなにかからなかったんだって思うけど……。個数も個数だしね」


 そう。数百単位のものがおおかったからここまでかかったのかもしれないが、幸運なことに幸運な奴らと出会って早く終わったって言うか。

 あのゴーレムとソマリと魔王様たちには感謝しかない。あいつらと出会わなければもっとかかっていただろう。


「そういやミカボシ、さっきの剣ってあれ新品?」

「わかる?」

「見たことなかったから」


 剣を振り回して戦うのは知ってるのだが……。


「ちょうど寄った街の武器屋でいいの見つけてさ。買っちゃった」

「レア度も高いしいいんじゃない?」

「うんうん。これいいところは武器スキルがついてるんだ。威力+20ってだけなんだけど」


 それでも攻撃力が増すのか。それでも十分だろう。


「ミーミルって武器ってそんなに変えてないけどいいの? 経費で買ってあげるよ?」

「武器つっても割と高いルビーのナイフもあるしジキルタイガーのナイフもあるからいいかな」


 と、私はミカボシに武器を見せる。


「うっそ、これ凄い奴じゃん!? SSランクってなかなかないし!?」

「ジキルタイガーをテイムした人の特権だね。まぁ、テイムしたときに手に入れたわけじゃないけど」

「攻撃力も+100されるって私の奴かすむなぁ。これでもSランクの武器なんだよ?」


 と、そういってナイフを手に取ってちょっと自嘲気味に笑う。


「でもナイフだからね。リーチはそっちに負けてるし投げナイフとして使うことも多いからなぁ」

「うわ、もったいない使い方! で、使ったらちまちま拾ってるんだ」

「もったいないからね」


 さすがに投げナイフしてそのナイフを失ったままというのは辛い。特にジキルタイガーのナイフなんかはそうだ。ジキルタイガーのナイフは投げナイフにそんな使ってない。

 さすがにジキルタイガーのナイフは失いたくないからね……。


「ま、私のメインウエポンは拳だし武器ってそんな必要ないから買わなくていいかなぁ。素で攻撃力高いし」

「神の眷属だから防御は割とあるんじゃない?」

「いや、防御には一切なにもしてない」


 装備の耐久ぐらいしかない。

 

「ステータスポイントも振ってないんだ」

「……ステータスポイント? なにそれ」

「……えっ」

「えっ」


 え、なにそれ。


「一切振ってないの!? え、まじで!?」

「今気づいた。どこで振るの?」

「ええええ!? なんで今まで振ってないであの強さなの!?」

「わからん」


 ステータスポイントなんてあるんですね。













スキルポイント、実はあるんだなぁ。ミーミルちゃん気づかないでプレイしてたから触れられなかったんだァ。

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] あーーーーーーーーー!?そう言えば!!! やはり彼女はミキちゃん側だったか…
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