キャラクター作成
暗闇の中…。目の前に妖精みたいな小柄な人が現れた。
『はじめまして! 私はこの世界を案内するナビゲーターです!』
「は、はじめまして」
妖精は私の体の周りを飛ぶ。
『アバターは現実の性別とは変えられません! 男性なら男性アバター、女性なら女性アバターとなります! では、アバターの弄るところを選んでください! そのままでいいのならリアルモジュールとなります!』
「自分の顔に不満ないからリアルモジュールでいいかな」
『かしこまりました! では、次に転生する種族を選んでください!』
私の目の前にウインドウが現れる。
ものすごく多い。メジャーな人間、獣人、エルフなどもあり、また、人形という種族もある。
種族説明もついてあり、なにが得意でなにが不得意かも説明されていた。
私は肉弾戦で殴り合いが得意だからなー。
「力が強いドワーフか竜人のどちらかなんだよな…」
武器を使うのは得意じゃない。
料理で使う包丁すら満足に扱えないのに武器なんか持てるわけがない。
投擲とかなら得意だけど。運動は得意だし。
「竜人かなあ」
『竜人に転生してよろしいですか?』
「いいよ」
『かしこまりました! では、最後に名前をお決めください! みんなが不快に思うような名前はつけられません!』
ふむ、名前か。
私の名前はアテナっていうイギリス人なのにギリシア神話の神なんだよな。北欧神話の神様の名前にしろよとか言ったものだ。
現実と同じアテナでもいいんだけど…。見た目もリアルで名前もリアルってのはなんか嫌だしな。
アテナと同じ知恵の神みたいなミーミルにしよう。ミーミルはたしか北欧神話でオーディンの相談役だった賢者の神だったかな。
「ミーミルで」
『ミーミル様! はい、すべての設定が完了です! では、アンダーワールドクロニクルの世界をお楽しみくださいね!』
妖精はくるくると周り光が私を包む。
すると真っ暗闇だった空間が突如噴水の前に変わった。
水が吹き出し、人が行き交う。
「お、おお! ゲームの世界だぁ!」
すごい。ゲームの中とは思えない。
感覚もある。風も感じる。すごい。技術は進歩しているんだな!
私が感動していると背後から声をかけられる。
「ふふふ、ついに会ったな! アテナよ!」
「やっほー。見た目はリアルなんだねー」
どうやらこの馴れ馴れしさは二人のようだ。
「まずフレンド登録しよっか」
というと、頭にアナウンスが響いてくる。
《アマツミカボシからフレンド申請が届きました》
《クシナダヒメからフレンド申請が届きました》
と、二人からフレンド申請が届く。
「メニューって念じればメニューがウインドウとして出てくるからその中のフレンドってとこを開けば承諾できるよ」
というので念じてみるとメニューが開かれた。
フレンドのところをタッチし、承認するというボタンを押した。
すると、フレンド欄に二人の名前が刻まれる。
「ということで、私はアマツミカボシって呼んでね〜」
「ふふふ、私はクシナダヒメ、もしくは宵闇の支配者と…」
「アマツミカボシは流石に長いからミカボシでもいい?」
「いいよ」
「む、無視しないでくれ!」
いや、話してると面倒だし…。
「アテナはミーミルっていうんだ」
「ミーミルは北欧神話の賢者の神だ。私も前々から思っていた。なぜイギリス人なのにアテナなのかと。どうやら貴様も疑問に思っていたのだな…」
「そりゃね…。なぜギリシア神話なんだよって」
「み、ミーミルって神様の名前なんだ…」
流石にこの手のは知らなくても無理はない。
むしろクシナダがおかしいだけだからな。
「それでお前ら装備すごい整ってんなー…」
「そりゃ一年もやってるからね。まずミーミルのレベル上げをしよっか」
「そうだな。手伝おう」
と、二人が言うので私はレベル上げをすることになった。
天津 三日月だからアマツミカボシ
串野 灘だからクシナダヒメ
です。