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おっぱい魔神

 神界には一つだけ街があるらしく、それが全部でそれが国だということを教えてもらった。

 神様は人間で言うところの貴族で、神様見習い、もとい天使は侍従見たいな人、天使見習いは街の人みたいな感じらしい。

 神様見習いは天使が神様に仕えて初めてなるもので、街で暮らすだけならば天使という風に扱われるらしい。


 そんなことをヴァルハラン様から教えてもらってると同時に男が起きた。


「お前らっ、俺を誰だと……」

「君こそ私が誰かわかってるかな?」


 にっこり微笑むヴァルハラン様。


「あ、あなた様は……」

「この、ヴァルハラン様に迷惑をかけて随分といいご身分だねぇ」

「なんかご身分がゴミ分っていう風に聞こえるのは気のせいかな?」

「身の程を弁えなさい。人間がいなければ我々も存在できないのですからね。それがわかってないちょーっとおつむが弱い君にはどんな罰を下そうかなー」

「も、申し訳ございませんでしたぁ!」


 と、男の神が綺麗な土下座。

 地に頭をつけ、許しを請う。


「なーに怒ってるの? ヴァルハラン」


 と、ヴァルハラン様の名前を呼ぶ人が。

 黒髪メガネの女性だった。そのたわやかなお胸に目が行ってしまう。女の子の私でそれなりに胸があると思っていたがこの人の前では……。

 そう思っていると。


「おや、眷属を作ったのかい? やっと君も人間に興味を持ち始めたか」

「うんうん。やっぱ好きな人がいるというのはいいね」

「最近、妙に仕事してるからおかしいなって思ってたら好きな人ができたのかい。どんな人?」

「この子」


 と、私の肩を抱き寄せられる。

 なんかちょっとまんざらじゃない。


「……てあれ? 鼻血だしてる?」

「尊い……。じゃなかった。こほん。ま、いいことでしょう。あ、君たちには自己紹介してなかったね。私は時間をつかさどる神、クロノスっていうんだ。ヴァルハランは運命をつかさどり、私は時間。ヴァルハランと同じ三神の一人さ」


 と、礼儀正しくしてくるが、すみません、よこしまな気持ちしか生まれません。


「おっぱいでっけぇ……」


 と、思わず本音がこぼれた。


「わかる? なんかムカつくくらいあるよねー」

「なっ……」

「部下や下級の神からは巨乳の神、おっぱい魔神って呼ばれてるんだよ。これ秘密ね」

「秘密っていって大声で言ってますけど?」


 私たちがそう話していると。


「よし、下級の神と部下全員殺してきますね」

「なんか物騒!?」

「私は好きでこうなったんじゃないんだよ! そういう風に破廉恥にからかわれるのは不愉快だねっ!」

「いいなぁ……」


 私たちがそう言ってる中、ミカボシがそうこぼしていた。


「羨ましいです! 私もそういう風な破廉恥なからかわれかたをしてみたいなって……」

「ミカボシはないもんねぇ」

「うるさいな!」

「……ねえ、悪くないねこれも」

「デレた」

「うるさいよヴァルハラン」

「ミカボシ、押せ押せ! そのまま眷属にしてもらえ!」

「ええ!?」

「…………」


 と、クロノスさんがそっぽ向いたと同時にミカボシの体が光り始める。

 すると、ミカボシの背後にはなにやら時計みたいなものが現れた。


「素直じゃないねぇ~。好きになっちゃったんだぁ。やっぱ私と同じで女の子を好きになるのかねぇ~?」

「うるさいうるさいうるさい。興味がわいただけだ!」

「え、え?」

「ミカボシよかったじゃん。クロノス様の眷属だよ。おめっと」


 私がそう言うと。


「えぇ~~~~~~~~!?!?!?」


 そんなミカボシの叫び声が辺り一帯にこだましたのだった。













クロノス好感度上昇条件

・本心で羨望する

・褒める

・レベルが200以上

・体力、防御が一定値以上


ヴァルハラン好感度上昇条件

・気が合う

・攻撃力がものすごく高い

・勝率がいい

・魅力度が一定値以上



三神なのでもう一人いるけど出てくることあるかなあ?

クシナダさんなんか不遇ですね……。クシナダも救済してあげなくては……?

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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] クロノス神は英語でkronos、ギリシャ語でΚρόνοςと呼ばれており、僕もリスペクトしております。特に時空と農業の神…と2つの権能を持つ所なんかも…etc
[一言] 条件はヴァルハラン様の方がキツイですけど、クロノス様の方も中々… 取り敢えずミカボシさんにはオメデトウ…かな?
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