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アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
私たちの歴史の始まり
23/442

夜の礼拝堂 ①

 翌日、ログインすると人が一人来てきた。

 神父のような格好をしており二人はなんだか嫌そうな顔をしている。


「どうしたの」

「あ、いやー…。その…」

「どうか、頼みます。私どもの助けを…」


 神父は手を合わせて祈っている。


「南の廃教会に幽霊が住みついているのです。この浄化の札を礼拝堂に置いてきてもらうだけでいいのです」

「お、なんか面白そう」


 幽霊か。幽霊は好きだからな。


「だ、大丈夫なの?」

「ふっふっふっ。イギリスといえば幽霊だからな。イギリスは幽霊は恐る存在じゃなくて敬うものだからな」

「そ、そうなの?」

「事故物件なんか高値で売られるくらいだ。昔の貴族は社交の場で降霊術をしていたぐらいだしな」


 イギリスでは幽霊がいるとそこの建物は古くからある!って感じだからな。

 怖がるものじゃ無い。けど…。


「ならミーミルがいれば安心ね。うけるわ」

「おお…。主よ。この方たちに神の御加護を与えたまえ…」


 神父はそう祈る。

 そして、一枚のお札を出してきた。


「夜に礼拝堂に置いてくるのです。昼間だと効果はありませんから」

「わかりましたーっと」








 そして夜がやってきた。

 私の後ろに二人が腕を掴んでいる。いやー、でも教会かー。

 教会といえばなんだけど…。


「さすがに私もやばいとこはやばいからねー。ブラックリー村とかは私もマジで怖かった」

「ブラックリー村?」

「世界一怖い呪われた村ってやつだよ。赤い貴婦人とか…そんなのがあるね。イギリスの友人と行った時友人が幽霊に取り憑かれてさー…」


 そういうと二人は耳を塞ぐ。

 思い出すなー。あそこは地元の人もやばいって言うくらいにやばい。

 その友人は今は治ったけど幽霊が怖くなったんだよねー。


「特に夜の教会には絶対近づくなって言われてるんだよね」


 私はそう言って教会の敷地内に入っていく。

 すると、空気感が一気に変わった。蒸し暑かった空気が一気に冷たくなり少し寒さを感じる。


 それは二人も気づいたのか、私の服を握る力が少し強まった。


「ブラッディメア」

「やめて!」


 ビビリだなあ。

 クシナダに関してはさっきから何も喋っていない。ぶるぶると震えながらついてきてるという感じだ。


「まって、礼拝堂には直接いけないっぽい」


 礼拝堂に入る扉は木で塞がれていた。

 とりあえず裏に回るしか無いか。私たちは裏に移動しようと振り向くと、なにやら私たちの後ろに剣を振り上げた鎧が立っていた。


「ひいやあああああ!?」

「ふん!」


 私は鎧を破壊。剣を奪い、バラバラになった鎧を蹴飛ばす。


「さて、いくか」

「ど、動じないね…」

「二人は帰っててもいいぞ? 私一人でもいくよ」

「た、頼む…もう無理…」

「ふっ、今回は手柄を譲ってやろう」


 と、二人は走って逃げていく。

 私は一人だけのこり、先ほど奪った剣を持ち裏に回った。

 裏の扉は開いており、厨房に通じている。


 すると、突然包丁が浮かんできて、こちら目掛けて飛んでくる。

 私は剣で防御し先へ進む。


 すると、早くも礼拝堂についたのでお札を置くと、突然正面扉が開いた。

 そして、デカイ鎧が中に入ってきたのだった。
















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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] イギリスでは、幽霊って敬うものだったんだ。 その場で除霊する…自分はそれ程の除霊者を呼べるんだぞと、披露するためかな。 [気になる点] 「アテナが居れば安心ね…」の所「ミーミルが居れば…」…
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