支部長就任、いい感じ~!
12月23日、冬休み、突入!
私は意気揚々とゲームにログインする。実はと言うと今日は誕生日だが、気にせずゲームだ。やはりゲーム! ゲームはすべてを解決するッ!
ってなわけで、いざログイン、っと。
私がログインすると、珍しく全員そろっていた。
「よー、フーとリオン。おひさ」
と、私が声をかける。
フーとリオンは装備もまるっきり変わっており、以前入ってきた時のようななよなよとした感じはなくすっかりと風格が出てきたようだ。
「み、ミーミルさん! お久しぶりです。その、結構変わりました?」
「女子三日会わざれば刮目してみよっていうからねー」
「それ男子です……」
そうなの?
「でも変わったといえば二人もだよな? 知らないうちに装備とかイイの揃えて。生意気だぞ」
「そんなっ!?」
「まあいいじゃん。装備を変えることができるぐらいには稼いでるってことなんだし……。本来はチームで装備を負担すべきなんだけどね。今度から私に言ってね。ちゃんと費用出してあげるから」
と、ミカボシが優しく言うと二人は大きな声で返事した。
「でも負担してもらうなんて悪いですよ……。チームって言ってますけど僕たち結構別行動だし……」
「でもチームでしょ? 入ったからにはチームとしても頑張ってもらうこともあるかもしれないし、それに、単独行動とか別行動が悪いわけじゃないよ。こいつなんか結構単独行動してる」
と、私を指さしてくる。
いやぁ、そんなにしてる? 言うほどしてないと思うけど。
「特別何かをしてもらうなんてことはないし、そんなチームって言う肩書を気にしないで頼るときは頼ればいいよ。君たちも強いんだからさ」
「はいっ!」
最近の若いもんは威勢がいいな。
「そしてそんな君たちに頼みたいことがある。王都近くにとある屋敷を手に入れたんだけど、そこでアマノイワトの支部みたいなのを開かない? 困ったらミーミルとか私に連絡入れてさ。王都を拠点としてやってもらう、なんてことできる?」
と、ミカボシがそういうと、リオンがお任せあれと胸を叩いた。
「大丈夫です! 頑張らせてもらいますよ!」
「ならオッケー。支部長はどっちにする?」
「こっちで」
と、フーがノータイムでさしたのはリオンだった。
「なんでぼくなの!?」
「いや、こういうの私苦手だし……」
「でも僕だって自信ないよ……」
「そんな気張らなくていいぞ。ある程度は好きにしていい。人員を入れたいなら入れてもいいが、たまに視察に行ってミカボシがダメだと判断したら除外になるかもしれないがな。そんなホイホイ人を入れるなよ」
「は、はい」
まだちょっと緊張してるっぽいので私も励ましてやる。
「やらかしても大抵何とかなる。ミカボシ絶対数か月たったら忘れてるから。七月に借りた飲み物代もまだ返してないからね私なんか。あれ絶対忘れてるよ」
と、小声で言った。
「ま、頑張ってねリオン支部長」
そういうと、ミカボシは二人に地図を渡す。
王都の屋敷がある場所の地図だ。王都付近に行けば郊外にデカい屋敷があるので見分けはつくと思うけどね……。
「さて、お二人も行ったところで私たちも今日の目的を果たそー!」
今日の目的?
「今日の目的って?」
「ふっふっふ。決まってるでしょう。ヴァイギングの職業だよ」
あー、あー。そういやそんな話になってたね。
お昼12時に投稿した方が見られるのかな?




