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アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
私たちの歴史の始まり
19/442

快挙を成し遂げてやったぜ!

 私は思わずジキルタイガーを見る。

 ジキルタイガーは私に頬を摺り寄せてきた。


「私の下につくの?」

「ガル」


 まるでテイムしろと言わんばかりに待っていた。

 私はテイムすることを選択する。


「わかった。ジキルタイガー。強すぎるからたまにしか呼ばないと思うけど…それでもいい?」

「ガル」


 仕方ないといわんばかりに頷いた。

 すると、その時私の手の甲に光が差す。左手の手の甲にはなにやら紋章が刻まれていく。牙のようなものが現れた。

 

「何この紋章…」

「ガル」

「魔力を込めてみろということ?」


 私は魔力を込めてみると、手の甲に光が宿った。

 そして、ジキルタイガーの姿が目の前から消え、手の甲からジキルタイガーが出てくる。ジキルタイガーはこういうことと言わんばかりに私を見て座った。


 なるほど。召還するための魔法陣みたいなものか!


「これからもよろしくな、ジキルタイガー」

「…ガル」

「なに?」

「ガルぅ!」


 な、なんか欲しいのか?


《名前を付けてほしいそうです》


 名前?


「名前が欲しいの?」

「ガル!」


 名前、か。

 ジキルタイガーはたぶん元ネタの名前はジキルとハイド。だからこそ闇の二面性というものがあるんだよな。二重人格ということだろうな…。


「じゃあハイドで」

「ガル!」


《名前がハイドに決定しました》


 よし、神獣テイム完了! ついてる! 私はやっぱり幸運だなぁ!

 すると、その時突然ミカボシからメッセージが届いた。内容はと言うと…。


『なんかチームランクが一気に上がってAランクになってるんだけど!?』


 ときたので私はジキルタイガーをテイムしたと伝えた。

 

「ハイド。私は用事あるから行くね」

「ガル!」


 私はミカボシのところに向かう。









 拠点に向かうと二人が出迎えてくれた。

 

「なんか光ってる!?」

「進化もした。それはおいておいて」

「それも聞きたいが…まずはジキルタイガーだ。やったのか?」

「ああ。これが証拠」


 私は左手を見せつける。

 左手には牙のマークが書かれている。他のテイマーは知らないがこんな紋章が現れるらしい。神獣だけだろうか。


「他のテイマーって紋章とかあるの?」

「テイマーは専用の本があってな。普通は手の甲とかじゃなく紋章はその本に宿る。その本がなければテイムは本来できない…んだが、神獣は例外なのかもな」

「すごーい…。牙…。かっこいい…」


 二人は私の手の甲に見入っていた。

 それにしても神獣をテイムしただけでチームランクがめっちゃ上がるって何気にすごくない? 神獣様すげえ。


「これはプレイヤーの中でも快挙かもね。神獣初テイムは私たちだぁー! いえーい!」

「神獣はテイム不可能だと思われていたからな。テイマーたちはその情報を絶対欲しがるだろうし、テイマーギルドが放っておかないわけがない」

「テイマーギルド?」

「テイマーだけが集められたチームだよ。チーム人数が多いし、結構強いのテイムしてる人が多いチーム。この町に本拠を構えているトップチームだね。テイマーという職業はそこでなれるようにもしている」


 ほう。


「基本的にはいい奴らばかりだな。寧ろ変人が多い」


 変人の巣窟なんだなテイマーって。


「これから忙しくなるかもねー。一気に上がったから注目はされると思うよ。どんな手段を使ったのかも気になってくるだろうし」

「もしかしたら入れてくれと言われるかもしれないな。その時はどうするんだ?」

「入れないよ。アマノイワトは基本的に私たち三人だけ。知らない人をいれて気を使うのも嫌でしょ」

「それもそうだ」


 ミカボシは入れるつもりがないようだ。

 まあ、この三人で行動したいからね。他の人入れたら気を使いそうで確かに私も嫌かもしれないな。気を使うってのがあまり好きじゃないし。


「とりあえず…ミーミル! お疲れ!」

「ああ。ま、戦うのが好きな虎だったからな。戦ってしまえばなんともない」

「あれでも結構きついんだよー? 基本的にワンパンだからねー。素早いし…」

「私みたいにずば抜けて運動神経がいいと楽勝よ」

「そうだな。運動神経、すごくいいもんな…」


 体育は基本得意です。

 苦手なのは美術と音楽と科学です。




















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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] ビャクロよりは、勉強ができてる。 強いと変人が多いのか……強い=何か個性が強いという事なんだね。
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