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vsオルタナ&デコイ ①

 私は拳を構え、クロムさんはレイピアを構える。

 クロムさんって多彩な武器を使うよなー。うちのミカボシと同じで。そんなことはどうでもいい。目の前の二人をどうにかせねばなるまいて…。


「そういえば、ミーミルとだけは戦ったことなかったな」

「そうだね。実力もまだ未知数。悪いけどトップになりそうな可能性の芽は潰しておくよ」


 と、二人はる気満々らしい。

 私たち二人はどうも気乗りしていない。ここで消耗してる暇はないからだ。だからこそ、私は取引を持ち掛けてみる。


「ちょっと待って。戦う前に私から提案がある」

「提案?」

「イベントには特別イベントというのが存在するよね? それ、欲しくない?」


 そういうと、二人は手を止める。

 二人もそういうイベントを得たい気持ちもあるのだろう。


「前のレースで私はそのイベントに遭遇した。ジキルタイガーも運よくテイムできるほどの豪運だ。そんな私を今殺してもいいの? 私と一緒に行動した方がイベントに遭遇しやすいんじゃない?」

「…どうする、デコイ」

「と言われましても。たしかにイベントに遭遇する確率を高めるんだったら運がいいミーミルさんがいたほうがいいかもね」

「それに、私たちと戦ってもお互い無事じゃすまないでしょ。消耗してるところをやられたらどっちみち終わりじゃない?」


 私は頭の中で必死に言い訳を考える。

 私は今この人たちと戦いたくないのだ。だからこそのっかってほしい気持ちがすごい。


「だからこの場ではお互い見逃して一緒に行動して…」

「それは無理だね」

「だな」


 デスヨネー。

 そりゃ一緒に行動してる時点できな臭い。不意打ちとかし放題。裏切られる可能性もなくはないのでその魅力的な提案を却下してでもって感じか…。

 うわぁ、嫌だなぁ。


「悔しいことに個人プレイヤーランキングでは君たち二人に負けてるけど…。実力はそれでも申し分ないと思うよ」

「…御託はいい。やるんだろう?」

「そうだ、な!」


 と、いきなりオルタナさんは私に切りかかってくる。

 私は反射神経で躱しカウンターをぶち込む。そのカウンターもガードされてダメージが半減されてしまった。

 あっちと私じゃリーチが違いすぎるから慎重にいかないとな…。ただでさえ私防御力はないのに。


「っぶねぇ」

「ま、僕も忘れてもらっちゃ困るね」


 と、デコイさんが何かを投げてくる。

 私はナイフを投げて相殺したのだった。


「ミストインピース…」


 と、クロムさん周辺に霧がかかる。

 二人は霧に包まれたのだった。見えないと悟り、二人は一気に遠ざかる。ダメージを受けてることにも気づいたのだろう。


「なるほど、厄介な相手たちだ…。これをどう攻略する? デコイ」

「そうだね…。一気にケリをつけるのが得策だろうけどなぜか素早さが下がる現象が起きてる。バグだとは思えないとなると…ミーミルだね」

「だろうな」

「まずはミーミルさんを潰すことを考えようか」


 と、どうやら作戦は私をフルリンチにするそうですね。まずいです。














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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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