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頭おかしい人

今日と明日は二話更新〜

 私は肉を食べながらクロムさんの話を聞いていた。

 そういえば疑問なんだけど今回のイベントも隠しイベント的なもの存在してるのだろうか。前回のはパンドラさんがいたからこそ見抜けたし助かったんだけど私の頭じゃ騙されて終わりって言うのもあるからなー。


「でもイベント、告知だけじゃ詳しくはわからないからな。どういうルールが来たとしても対処できるよう準備はしておこう」

「そうですね。イベント開催は三日後でしたっけ。めちゃくちゃはやいっつーか。今回もまた違う世界に飛ばされるんですかね」

「そうだろうな」


 前みたいな人がいる世界…というわけでもなくなりそうな気配。

 今回のイベント、どんなふうになるのか我心配だが…。ま、なってみなくちゃわからんだろう。


「今回は手ごわいぞ。オルタナ、デコイもペアになって参戦するらしい」

「やっぱあの人たちもでるんすね」

「この手のイベントは好きそうだからな」


 そうこう話していると満腹度も最大になり、肉がなくなった。


「ごちそうさまでした」

「食べ終わったか。大将、勘定」

「全部で……」


 全部で結構な金額いっていたがクロムさんは金には困ってないらしくほいと手渡していた。

 私たちは店を出てとりあえずほっつき歩くことにした。クロムさん曰く、出る人物を見極めたいということで比較的プレイヤーが多い繁華街を練り歩く。

 どうやらクロムさんはなんとなくで出る人が分かるらしい。超能力?


「……私たちの背後で何をしている?」


 と、クロムさんがそういうと私は思わず振り向く。

 つっても気配は感じていたが人が多いのでその辺の通行人だと思っていた。が、振り返ると男が剣を構えて立っていた。


「クロムだな? 次のイベントで俺と組まないか?」

「ああ、二人一組を作るためにこう脅してるのか」

「そうみたいだ。だがすまないな。私はもう組んでいる」


 と、クロムさんが肩を組んでくる。

 それが気に食わなかったのかその男はイラついたような表情を見せる。


「そんな弱そうなやつと組んで惨めだなぁ! おい、お前! 今すぐ別れろ。俺がクロムと組んでやるからよォ!」

「……ジャパニーズの人ってこんな頭おかしいんだね」

「んだとォ…?」


 と、私の言葉で怒りがさらに加速したようだ。

 男は私に剣を突きつけてくる。どうやら私を殺すつもりのようだ。


「PvPって久方ぶりだけどうまくやれるかな?」

「殺してやる…。テメエみたいな女みてえな男! 殺してやる!」


 その一言でぷつんと来ました。

 女みたいな男だァ? 舐めてんのか!


「私は女だぞゴラァ! 殺してやる!」

「み、ミーミル?」

「だけどこちらから最初手を出すわけにはいかねえ!」

「その通りだミーミル。俺に任せろ」


 と、出てきたのは処刑人エーデル。

 エーデルが私の前に仁王立ちし、私を守っている。


「ここは俺がやってやる。処刑人たるもの、感情に流されてはならんからな」

「しょ、処刑人! まだ俺は何もしてねえだろうが!」

「ほう? じゃあ、先ほど言っていた殺してやる、という言葉はどう説明する? 殺すつもりがあったんだろう?」

「そ、それは単なる冗談で…」

「剣を構えながらか? どんな面白い冗談だ? 説得力がなさすぎるだろう」

「う、うるせえええええ!」


 と、男はエーデルめがけて切りかかる。

 エーデルは剣を構えた。そして、男の剣をはじく。


「処刑人エーデルの名において成敗いたす」

「ひいいいいいい!?」


 エーデルは一撃で切り殺したのだった。


「怪我はないか?」

「ないです。ありがとうございました」

「気にするな。では、私は行く」


 と、走って去っていったのだった。


「変なやつに絡まれましたね」

「たまにああいうのがくるんだ。過激派っていうのかはしらないが……。頭おかしい奴がな」


 苦労してるなぁ。













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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] 居ますよね〜?仮想と現実を区別しない輩って 最近の頭オカシイ事件の大半がソレだろうし
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