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アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
私たちの歴史の始まり
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ジキルタイガーとの再交戦

 夜が訪れた。

 私は平原に行くとジキルタイガーが眠っていた。私は近づくとジキルタイガーが目を覚ます。私を見るとニコッと笑いかけてきた。


「よう、ジキルタイガー。遊ぼうぜ」

「ガルッ」

「何したい?」


 そう聞くとジキルタイガーは戦う構えをとった。

 戦いたい…そういうわけか? 私は戦う構えをとると、ジキルタイガーは嬉しそうに笑う。私は闇の二面性を発動させると相手も発動させた。

 そして、私は距離を詰める。


「ガル!?」

「私だって成長してるんだよ…。まずは一撃!」


 私はジキルタイガーの胸のあたりにパンチを繰り出した。


「ジキルタイガー、お前の攻撃当たったら私死んじゃうから当てるなよ!」

「ガルっ!」

「わかってんだか…」


 私は距離を開ける。

 そして、また距離を詰めようとすると目の前にジキルタイガーの腕が振り下ろされた。一瞬だった。私の目の前に…。

 ジキルタイガーはしてやったりと言わんばかりに笑っている。


「こんにゃろう…」

「ガルゥゥゥ!」


 ジキルタイガーは楽しそうにしている。

 私も思わずにやけてしまう。好感度が上がっているような気がするな。たぶんこいつは強い奴に従うタイプなんだろうな。

 自分が強いと認めたやつに従うような奴だろう。だから戦うのかもしれない。


「ジキルタイガー! 行くぞぉ!」


 私は右、左と大きくステップを踏む。

 ジキルタイガーは私が次行くであろう右のほうに攻撃をしたがそれはフェイント。どちらから行くかを惑わせるためにやったものだ。

 私はまた懐に潜りこみ、拳を食らわせる。


「ガル」

「もうやめるの?」

「ガル」


 どうやらやめるらしい。


「ガルゥ…」


 なんか考えているような顔だ。


「ガルガル」

「違う日に遊ぼうって? 疲れたの?」

「ガル」


 疲れたらしい。

 ふっふっふ。私の素早さはジキルタイガー並なのだよ。ジキルタイガーはマジで素早いからそれと並ぶと考えると相当素早いんだな。

 これ絶対下方修正されそう…。この組み合わせは強すぎる。


「ガル」


 と、その時、ジキルタイガーは私を口に咥える。ぽいっと上に放り投げジキルタイガーの背に乗せられた。

 その瞬間、ジキルタイガーは森に入っていく。生い茂っていた木がジキルタイガーを歓迎するかのように道を開けていく。こういうのを見るとファンタジーって感じがするな…。


 ジキルタイガーの背に乗り、数分後。

 開けた場所にやってきた。そこは泉だった。すごく透明な水が沸き上がる泉…。その周りには小さな光が飛んでおり、その光は私のところにやってくる。

 私はその光景を見て思わず見惚れてしまった。


「何この光…」


 私は光に触れてみる。

 光に手を触れても何も起きない。幻想的だ。だがなぜジキルタイガーはここに私を連れてきた? ここに連れてきた意味があるのだろうか。

 

 と、ジキルタイガーは足を倒し、私に降りろと言わんばかりに鳴き声を上げたので私は地面に立った。


 鑑定スキルがあればいいんだけど…。

 鑑定スキルがないということは多分鑑定スキルは購入しなくちゃいけないかもしれないな…。いや、それはいいとして。

 問題は目の前の光景だ。


「…ここがもしかしてジキルタイガーの巣なの?」


 私はそう考える。するとジキルタイガーは頷いた。

 巣を教えてくれたということはいつでも来いということなのか?


「いつでもここに来ていいの?」

「ガル」

「わ、私怪しいやつかもよ? 神獣の力を利用しようとしてるのかも」


 そういうとジキルタイガーは首を横に振る。

 そういうことはしないと信頼してるのか?


「そう。じゃ、忙しくなかったら来るかもしれない」

「ガルゥ」


 と嬉しそうにジキルタイガーは鳴いていた。

 それにしてもこの泉はどこか神秘的で魔力を感じる。これはちょっと二人に相談するしかないな。






















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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] なぜ言っていることがわかるんだミーミル。 とても早いのか……最前線のプレイヤーだったら、相手に出来る…かな。
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