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悪魔との契約

 以前メルメル山の登山は歩きだった。それは二人がいたからだ。

 だがしかし、今日は私一人。


 私はトンボの羽を広げる。


「飛んで登れるってのは楽でいいな!」


 しかも固有能力、加速でどんどん速くなる。

 これはもう私はだれにも止められないぞ。山登りに最適な能力だな。そう思い飛んでいると霧のところに早くも到着した。

 私は息を吸う。


「おーーーーい、トランスデビルさーん!」


 そう大声で呼ぶと。


「獲物がやって…ってミーミルさんじゃねえか」

「ご無沙汰っす。俺らに何か用すか?」

「ん、ちょーっと手伝ってもらいたくて」


 私は二人と肩を組む。


「これからママーラ大峡谷にいってある悪魔を捕らえようとしてるんだ」

「…ソムニウムの野郎か」

「そうそう! ちょっとね、必要で。私一人じゃわからないから同じ悪魔族の君たちがいれば説得に応じるかなーと」

「あいつか。別に俺らいらないと思うぞ」


 なんで?





 その理由はすぐにわかった。

 ママーラ大峡谷に来て、トランスデビルたちがソムニウムディアボルスを呼ぶとちょっときわどい服を着た褐色の巨乳女性が出てきた。

 手にはどでかいフォーク、背中にちっさい羽があってふよふよ浮いている。


「よう」

「トランスじゃーん。なんか用?」

「このお方が協力してほしいんだと」

「協力? あー、いいよ。悪夢の件でしょ? あれ私もどうにかしようと思ってたんだよ」


 と、自分の爪に何かを塗っていた。マニキュア?


「とりま、あんた結構な実力者なわけ?」

「それなりには」

「それなりには? 謙遜も大概にしなよ。あのジキルタイガーと契約してんだろ? 結構な実力者じゃねえか。悪魔相手に嘘つくなよな」

「いや、まぁ、ごめんなさい?」

「まぁいいよ。あたし強い奴好きだし。それに、それなりにって嘘つくってことは向上心もものすごくある。あたしそういうヤツ結構好きなんだ」


 とにっこり笑う。


「あたしと契約するんだったら強さを確認するための試練を設けたがあんたにゃいらんだろ。ジキルタイガーをテイムしたことが証明になるしな。よっしゃ、じゃ、契約の儀を始めるぜ」


 と、ふわふわ浮いてこちらにやってくる。

 私と面と向かう。


「汝、我がソムニウムディアボルスを受け入れる覚悟はあるか?」

「…??」

「ハイって答えんだよ。じゃねえと契約できねえからな」

「は、はい?」

「我が名はソムニウムディアボルス…。夢を操り快楽を与える悪魔為り…。貴様がこの我を受け入れる覚悟があるといったな。よかろう、我を受け入れ、ともに戦おうぞ!」


 と、下に魔法陣が現れ、光出す。


《ソムニウムディアボルスとの契約が完了しました》

《ソムニウムディアボルスのスキル:夢見の波動 を取得しました》


 夢見の波動?

 私はそれを調べてみる。夢見の波動は確定で当たった相手を眠らせるという技、らしい。デメリットとしては味方にも当たるということだ。

 つまり味方が前にいる状態だと当てられないということ。


 試しに使ってみよう。


「夢見の波動!」

 

 私はトランスデビルに向けて放つ。

 全体的に広がるような感じじゃなく、かめ〇め波みたいな感じで出るんだなと思いつつ、波動がトランスデビルに当たった。


「…スヤァ」

「眠ったわね。私の一部のスキルが使えるようになってる。契約完了!」

「面白いな。トランスデビルと契約したらどういうのが使えるの?」

「多分ボイスチェンジだな。声を変えれるだけだ」

「ほえー」


 契約する悪魔によって違うんだ。


「ま、いいでしょ。で、あたしに頼りたいことって?」

「知らないで契約したのか…」

「いいじゃん。面白そうだし、こんな強い子逃したくないし」

「あー、ソムニウムディアボルス…。名前長いな。ソムニでいいか。ソムニは夢の世界に行けるんだよね?」

「うん」

「悪夢の中にも行けるんなら私を連れていってほしいなって」

「なるほど。夢の中で原因を探ろうというわけ。了解!」


 現実じゃ何もわからないから事件が起きてる悪夢の中で調べます。









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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] 悪魔と契約してるけど現在の種族に影響は? もし在るなら種族統合ってのも面白そう
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