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アンダーワールドクロニクル  作者: 鳩胸 ぽっぽ
一人だけの正義のヒーロー
129/442

マラソン大会

 アプデ当日。

 そして、今日はマラソン大会がある。10月に入り、最初の行事がマラソン大会。みんなは嫌がっているが、私は嫌じゃない。

 半袖半ズボンで走るというのは寒いが、走っていたらあったかくなるし、なにより体を動かせるのだ。


「うーさむっ。これ明日風邪ひいてるよ…」

「もう秋だな…。男子は結構平気そうにしているが…」


 寒がっているのは女子のみで男子はなんか平気そうに話したりしている。

 私も結構平気なもんだが。私は元気に準備体操をしていた。ふむ…。私も胸は結構成長しているのかちょっと重い?

 こういう服だと体のラインが出るからなぁー。まぁ別にみられてもそんな気にしないけど…。


「アテナぁ! 私をあっためてぇ!」

「へっくしょい!」


 と、二人が抱きついてきた。


「いや、私温める能力持ってないし…」

「寒いよォ!」

「心頭滅却しろ」


 私は準備体操を終えると、先生が校門前に立てという指示を出したので私は校門前に立つ。運動部の人はマラソン大会を楽しみにしているのか結構笑顔。

 私も結構楽しみだったぞ。


「じゃ、位置について…」


 先生が、銃を鳴らす。

 私は一気に加速した。マラソン大会のルートは学校周り。川までいって橋を渡り…とかだったか。私はとりあえず橋まで一気に加速する。

 こういうのは体力の配分とかを決めてペースを一定にする方がいいが、私自身体力は有り余るほどあるので問題ない。こういうのは気分なのだ。


「後続は誰もいない! 私が一位だ!」


 まぁ、後のことを考えないでスピード出してるのは私だけだろうしな。持久走じゃペース配分がわりとマジで勝敗を左右するが体力だけはいっちょ前の私なので結構有利でもある。

 結構速度出してるけど考える余裕があるくらいだしな。


「お、自販機だ」


 私は立ち止まり自販機で熱いココアを買う。

 かぽしゅっという音を立てて開け、私はふーふーと覚ます。あったかいっていうけど熱いんだよなー。私熱いの苦手だから…。

 と、ココアを飲んでいると、誰かが走ってくる音が聞こえる。


「よォ、ココアを飲んで余裕だな」


 と、知らない男の子が話しかけてきた。

 私はココアを一気に飲みほし缶をごみ箱に捨てる。


「誰?」

「ああ、俺は三組の伏見ふしみだ。クラスの奴らから頼まれていてな。お前に好きな人はいるのかどうかを知りたいだけだ」

「そんなに私人気なの?」

「外国美人ともくればほうっておかないだろう。教えてくれないか」


 と、いうので私はんーといいながら走り出す。

 私と並走して走り始めた。意外と速いんだなー。


「そういう強引に聞き出そうとするのは私好きじゃないんだよねー」

「頼むっ…はぁ…」

「んー、秘密っ!」


 私はもっと加速する。

 伏見くんは完全に体力が切れたのか、その場で立ち止まった。体力ないなぁーなんて思いつつ橋が見えてきた。

 どたどたと私は橋を一気に走り抜け、先生がいるという中継地点に向かう。


「アテナ! わずか13分で5km地点に到着! すげえな…」

「めっちゃとばしてきたんで。ここでターンでしたっけ?」

「そうだ。頑張れよ」


 というので、私は引き返し走り抜ける。

 走っていると三日月と灘が一緒に走っていた。結構最後尾のほうだ。


「アテナ、もう折り返したの!?」

「ったりまえでしょ? ちんたらすんなよー」

「あんたみたいな体力お化けじゃないっての…」

「息すら切らしてないぞ。まだ体力あるのかよ…」


 うん。

 私は二人にじゃあねと言って走り始める。いやぁ、これはもう一位っすわ。


 私は、まあ、案の定というか、一位でゴールしたのだった。


























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いずれ王となる君に~部下である剣士の私はその才能をゲームでも発揮します~
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] うーん、体力お化けだなぁ( ´∀`)ハハハ
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