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新種の風

作者: タマネギ

「この寒い夜が明けると、

明日は夏になるらしいな…」


「季節が歪んでしまってるから、

無理もないですね」


「じゃあ、そろそろ、夜勤に行くよ」


「はい…新種に気をつけてね。

行ってらっしゃい」


日ごと、わからなくなる、

明日の季節を予想して、

人々は出かけるようになった。


寒い夜の後には、

酷暑の夏になる傾向があり、

人を狂わせる、新種の風が強いと、

モニターの予報士が伝えていた。




今、新型のウイルスのことで、

世界は、人類は、かつてない

危機に遭遇している。


何故、これほどまでに、

世界が、人類が慌てているか。

それは、命の危険を感じるからだ。


新種の風のほうを気にしないのに、

命の危険を感じるウイルスには、

世界は、人類は、もがくね。


わかりやすいから、もがける。

どうにかしようとする。

どうにかなるかもしれない。


もし、どうにかなったなら、

今度はほんとに、新種の風を、

世界は、人類は、気にして欲しい。


命の危険に変わりはない。

子孫の命の危険だとしても、

変わりはない、変わりはない。







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