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狐と女神とシュアラクレーム(回想)

幼少期の主人公の話です。

それと皆気付いてた?

主人公の名前って猫飼なんだよ?

僕も忘れかけてたw

てなわけで、楽しんでください(*- -)(*_ _)ペコリ

正月


ゴ~~ンゴ~~ン


除夜の鐘


僕は、両親と家の近くに住んでいる祖父祖母の家で新年のあいさつをした。

したのだが、夢に片足突っ込んだままだったので、ふらふらとまともに立っていられなかった。


僕の家には、他の家では中々ない珍しい伝統みたいなものがある。

『除夜の鐘を聞き終わった後、お参りに行く』

というものだ。

それに従って、僕と僕の両親と祖母と祖父はお参りに行く事になった。


ある山の前に着いた。

その山には立派な石階段が寝そべっていた。

今、その階段前に居る。

その階段の入り口には石柱が置いてあった。

何かが書いてあったが、視えなかった。

夜目ではないし、半分寝ていたので、そりゃ視えない。

その石柱の横を通り過ぎて、階段を昇り始めた。


ふと意識がはっきりとした。


ギャースギャースギャースギャースギャースギャース


両親たちが、ウルトラマンの怪獣のように何かを叫んでいるのが聞こえた。

その内容は、子供の僕にはよく分からなかった。

言語が全く違うのかと思うほど、聞き覚えのない音声が僕の耳に入ってきた。

取り敢えず、皆が負の感情をむき出しにしているのが、分かった。


すると、どういう経緯なのかは知らないが、両親達が僕を置き去りにして帰ってしまった。


普通に考えて頭がおかしい。

小学1年生の僕を正月とはいえ、夜に子供一人でほっぽり出す何て事は尋常じゃない。


取り残された僕は、何を思ったか、階段を昇り始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おっさんと九尾と幼い女の子とその両親が社の中で喋っている。

巫女服を着た九尾が、御神酒入りのおちょこ片手に、エクレアを食べ進めて、上機嫌に女の子の両親と喋っている。

その女の子と両親は、出来立ての湯気立ち込める年越しそばを食べていた。

しかし、出来立ての年越しそばが一つ机にポンと置かれたままになっている。

その年越しそばを食べているはずのおっさんは、タンスの中をごそごそと漁っていた。

『何しとんじゃ?おっさん!ホレ、年越しそばも出来立てじゃぞ?』

九尾はおちょこをグイッとやる。

「いや、良いんだよ。それより今日はビックイベントがあるんだよ」

おっさんは気持ち半分、ゴソゴソとタンスを漁ったまま、九尾に返事する。

「誰か来られるのですか?」

「それなら私達も準備しなきゃねぇ?」

女の子の両親は、そう聞いた。

女の子の母親は、傍にいた女の子の頭を撫でながら微笑んでいる。

撫でられている女の子はうつらうつら寝ながら食べる『寝食い』をしていた。

「いや!良いんだよ!まぁ、関係あると言えばあるけどないと言えばないからね!」

のめり込むように探しているおっさんが手だけをバッと女の子の両親に向ける。

「ははっ、また()()ですか?」

「あった!」

おっさんがタンスの中から宮司の服を取り出した。


スッ


その場で一瞬の内に着替えてしまった。

「よしよし」

『なんじゃなんじゃ?そんな辛気臭い恰好しやがって他の神でも来るのか?』

「んにゃ?神じゃないよ?」

おっさんは眉毛をにゅやりと歪ませて軽く笑う。

『なんじゃい!』

「だけど、今から来る子は神なんかよりすごいかもよ」

『「「え?」」』


僕が石階段の天辺に到達する。


社の中に居たおっさんが、社をスルリと飛び出して、僕の前に降り立つ。


僕は、おっさんの顔を眺める。


宮司姿には似合わない無精ひげを生やした顔をしていた。


「やぁ、キミの名前は?」


猫飼(ねこかい)あ、怪しい人に言っちゃダメだ」


「ハハッ、それが正しいw俺は怪しい人だからね」


「おじさん何なの?」


「神様」


「・・・・・」


「信じてないね?信心深くないなぁ」


「・・・・・・・・」


「ん~~~、今日はまだ駄目だったのかもね」


「何が」


「君に伝えること、だよ」


「なにそれ」


「今からする話は、意味が分からないだろうし、この先覚えていてくれていないのかもしれない。でも言うよ」


『~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~』


何か言われたような気がした。

大事なことを聞いたような気がした。

忘れてはいけないことを聞いたような気がした。

だが、覚えていない。


「あれ?どうしたんですか?その子」


女の子の父親がこちらに駆け寄ってくる。

「迷子」

あれまぁ、と僕は社の中に連れていかれた。

『なんじゃ、その坊は』

そこで暖を取った。

「この子がその子だよ」

『ブッハハハハハハハ!!!』

九尾は高笑いをした。

『盲目したか!?オマエはもっと賢いと思ってたぞ!!そいつがこの街を?笑わせるな!!この娘の方が最適解じゃ!!ふざけおって!ワシに言わずに勝手に決め・・って・・・・・・・・』

ばたりと九尾は倒れた。

「ははは、九尾は酔いやすいんだから」

おっさんは笑った。

そして、ファサ、と毛布を掛けた。

「それで君の名前は?」

女の子の両親らしき男女に聞かれた。

この人たちは信用できるとそう思った。

暖かさがあった。

「猫飼です」

「あぁ、猫飼さんのお宅の子か」

何で知っているのだと思ったが、まぁいいやとなった。

「それじゃあ、年越しそば食べてそれから送り届けようか」

女の子の父親は、妻に聞いた。

「よろしくお願いしますね、この子もいることだし」

母親が女の子の頭を撫でた。

「どうでしょう?」

父親はおっさんに聞いた。

「いいと思うよ、猫飼さんの家だったら大丈夫でしょ」

「はい」

僕の前に年越しそばがやって来た。


パキンっ


「あちっ」


年越しそばも食べ終わり、送ってもらえることになった。


家に着いたら、親たちが泣いて感謝していた。


最後に女の子の父親が別れ際に。


「神様に何言われたのかは分からないけど、気にしなくてもいいからね」


その日は、何かがあった。


だが、何があったのかは分からない。


思い出せない。

どうでしたでしょうか?

面白かった?クソつまらなかった?こんなんだったら書かないでくれ?

まぁとにかくそういう愚痴とかを感想とか評価とかで教えてください。

よろしくです

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