第24話 バカップル
僕は最低なことをしてしまった。
いくら美優と喧嘩みたいなことをして、傷ついた心をいやすためについさっき出会った後輩の女の子と付き合ってしまうなんて......
純情だとみんなに言われそうだけど、お付き合いするにあたって出会い、思い出、時間などたくさんのことを経て恋人になると思っている。
いや、そう思ってこれから彼女を作ろうと思っていた。でも、僕は自分のために彼女と付き合ってしまった。もう元には戻らない。
僕の記憶が失ったように......
「先輩!おそいですよ!まちくたびれましたよ」
僕が落ち込みながら生徒会室に入ると真っ先に詩織が飛び込んできた。
「びっくりしたよ」
「先輩、みんな美優のことで何も手につかないんです!早く何があったのか教えてください」
美優のことか......できるならあまり言いたくない。
何も収穫はなかったし、喧嘩もしてしまった。
「ごめん、昨日は美優が帰ってくるの遅くて何も聞けなかったよ」
「嘘ね、秋紗君は昔から嘘ついたとき手を握る癖があるわ」
純恋にウソがばれてしまった。
美優のことは話したくない。
でも、みんなに黙っている方がつらいかもしれない
「わかったよ、僕の考えを言うよ」
「私もそう思います」
僕が昨夜起きたこと、美優が留学先で何かが起きたこと考えをみんなに伝えた。
すると、さっそく明霞の賛成を得ることができた。みんなも僕の意見あのいが正しいかもしれないと言ってくれた。
「でも、美優ちゃんはそんな簡単に教えてくれないと思うわ」
「そうですね~、先輩にあんな態度をとってしまったんですから」
兄として美優に何があったのか聞くべきなんだろうけど、何か嫌な予感も少ししている。
この考えはみんなに言えないが、事件に巻き込まれたんじゃないかと思う。
あくまで推測だから、僕はみんなに言えなかった
いつもは生徒会メンバーで一緒に帰るんだが今日は違う。
みんなには学校に予定があるといって先に帰ってもらった。
追及されたが、先生に呼ばれたといって納得してくれたと思う。
数分後彼女はきた。
「秋紗先輩!すみません待ちましたか?」
僕の彼女の大原沙耶香ちゃんが来た。
「全然待ってないよ。大原さんはどの方角に家があるの?」
「さ、沙耶香......」
大原さんが小さい声で何かつぶやいた。
「え、なんて?」
「沙耶香ってよんでくださいっっ!!!」
大原さん......沙耶香が顔を真っ赤にして、叫ぶようにそう言った。
そういった後彼女は僕の顔を見ず、横を向いた。
「沙耶香、もしかして照れてるの?」
「そ、そんなこと女の子に聞かないでください!」
お、怒られてしまった。でも僕はそう言った彼女を見て笑いをこらえれなかった。
「な、なに笑ってるんですか!」
「ご、ごめん......ははっ、ご、ごめん、また笑っちゃった」
「あ、秋紗先輩なんて嫌いです!」
僕たちはバカップルと周りに思われたかもしれないが、逆にそう思われてうれしいかもしれない。
沙耶香といると美優のつらさが消えていく。
僕は自分が最低などという気持ちはなくなっていた。




