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第19話 覚醒

新しい疑惑が出るたび、僕はそれを弁解していった。それほど弁解の難しい写真はなく、周りの生徒も僕たちを疑うような眼をしていなかった。

俺たち生徒会メンバーには少しずつ笑顔が戻り、勝ちを確信していたら川崎俊が急に立ち上がった。

「次で最後です。この写真を見せれば、あなたたちは何も言えないでしょう」


その写真は体操服を少しだけ脱いだ状態で赤面してマットに横たわっている佳織とその近くに座っている僕だった。

「この写真は体育祭の時に撮られたものです。わかりますか?この二人は生徒会の仕事を放棄して、二人で鍵をかけて淫らな行為を行っていたのです」

運悪く、この時の佳織は脱水症状になっていて、顔が赤く誤解されやすい状態だった。

周りの生徒は死んでいた生き物が生き返ったかのように、ざわめき僕たちを軽蔑のような眼で見たきた。


「み、みんなこれは閉じ込められただけなんだ。新聞部の罠に引っかかって!」

僕の葛藤はほかの生徒に聞こえることなく、体育館は生徒のざわめきで響いていた。

「皆さん落ち着いてください。生徒会に言い分も聞いてあげないといけませんよ」

川崎俊がそう言うと、周りの生徒は静かになった。

周りの生徒を味方につける。これが、新聞部のやりかた。

そして、僕たちは最後の話し合いを始めた。


「さあ、初霜秋紗さん。最後の主張を始めてください」

「まず、僕たちはあの時体育倉庫にいたのは体育委員長に頼まれて、競技の道具を取りに行ってました。ですが、体育倉庫の中は道具がぐちゃぐちゃにされており、探すのが大変でした。いくら探しても道具が見つからないので、1回倉庫から出ようとしたら鍵がかかっていたのです」

僕はあの時の様子を一言一句正確に伝えた。

「それを証明することはできますか?」

「体育委員長に聞けばわかります」

「あいにく、今日は体育委員長はお休みです」

川崎俊は計画通りという顔を一瞬したように見えた。もしかして、体育委員は新聞部が休ませたのか?

「残念ですね。承認がいないので、真実かウソかはわからないので、今の話は保留にしておきましょう」

新聞部の嫌な行動に怒りそうになるのをこらえるのが僕は精いっぱいだった。

新聞部のことだからそれくらいはしてくることを考えておくべきだった。

「さあ、ほかに言うことはありますか?このままじゃあなたとあなたの大切な人は学校から立ち去ることになりますよ。そして、学校を失った彼女たちの責任をあなたは取れますか?」

川崎俊は僕の顔を見て笑った。


このままじゃ、みんなを悲しませてしまう......でも、俺じゃ何もできない!

ふざけるな!俺は絶対に......新聞部を滅ぼしてやる。

もう2度とあんなことを起こしてはいけない!

僕は自分の椅子を見た。そして......


その椅子に頭をぶつけた!!!


むごい音が頭に残り、血も少しだけ出ているかもしれない。

周りの生徒の悲鳴が頭に響くが、今はそんなことどうでもいい

今は目の前の敵を倒すまでだ......目の前の敵?誰だ。

俺は......今何をしているんだ?


「あの、初霜秋紗さんついに壊れました」

「お前は川崎俊!なぜここに!それより、❛俺❜はなぜこんなところにいるんだ?」

「え......秋紗先輩なんですか?」

「詩織か、なぜ俺がここにいるかわかるか?」


詩織は目の前にいる人物がだれなのかわからなかった。

秋紗であることは間違えないのだが、その秋紗は❛記憶を失う前の秋紗❜がいることに驚愕していた。

「先輩......」

「秋紗君戻ったの?」

「秋紗......あなたは」


生徒会メンバーが見る俺の視線がおかしい

俺が覚えているのは、純恋の代わりに黒い車にひかれたことだけだった。

それが、なぜ体育館にいて、全校生徒から注目を浴びているんだ?

突如復活した秋紗

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